どこかで降りなければ「大きな痛手」を被る

経済とは循環するものである。好景気や上昇相場も永遠に続くものではない。昨年11月、リーマンショック後の回復基調にあった米国経済の「賞味期限」が、いよいよ近づいているように思われた。もし、多くの専門家が予想したように米大統領選挙でヒラリー・クリントン氏が勝利していたら、その賞味期限を迎えていたことだろう。

結局のところ、トランプノミクスの本質とは米国経済の賞味期限を先延ばしする「延命措置」なのかも知れない。そう、これはバブルの可能性がある。行けるところまで、行ってしまえ……そんなムードに市場が踊らされているようにも感じられる。

延命されたバブルの「賞味期限」は、少なくとも春先まで続きそうであるが、どこかで降りなければ大きな痛手を被る。トランプノミクスの「賞味期限」が切れたとき、マーケットは再び混乱し、下値を模索する危険性を内包している。そのことを念頭に置いて対処したい。(或る銀行員)

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