不動産投資への影響

日本の不動産は国際的にも十分に投資価値があります。不動産投資を呼び込むことは、そのものの代金だけではなく取得税や固定資産税なども呼び込むことになるので人口が増えるのと似た経済効果を期待できます。固定資産税は、そこに所有権が存在する限り長期的に得ることが出来る税金です。望ましいのは、狭い土地に所有権を積み上げていける高層のコンドミニアムです。土木建築技術にも国際的評価が高い日本ですから、利便性や知名度などの付加価値を付けたコンドミニアムは国際的にも投資価値は高いはずです。

また、景勝地や有名別荘地などのコンドミニアムも需要が高まることが予想されます。今般、行われる富裕層特例では、いわゆる超セレブ層だけが対象ではありませんから、東京郊外や名古屋、京都、大阪など比較的交通の便が良く、尚且つ東京よりは不動産価格が低い地域のコンドミニアムの需要が高まることが予想されます。ただ、一年間滞在するとなると現存の物件は狭すぎるという欠点があります。これはホテルも同じで日本の部屋は外国人から見ると「清潔だが狭い」という定評があります。改装や新築が見込まれますが、ここでネックになるのが人手不足です。早急に、対策が望まれるところです。そして、忘れてはならないことが、外国人の土地取得に対する制限の法制化です。


宣伝をしなければ始まらない

今、観光の魅力を売り込むのに最も有効で安価な方法はインターネットによる口コミです。現実に口コミを利用することで、一部の地域では短期滞在のリピーターを呼び込むことに成功しています。海外のホテル予約サイトなどでは口コミ重視は日本人の想像以上です。海外では非常に積極的に口コミを書き込むので、ホテルやレストランは口コミに神経を使い、また参考にもします。ほとんど論評に近い書き込みも珍しくありません。ホテルや飲食店のみならず、寺社仏閣やお稽古事の教室、武道の道場などが口コミの重要さに目を向けるべきです。リアルな口コミはネットユーザーに大きなインパクトを与えます。

また、口コミされる側にもいい緊張感を与えるはずです。良い口コミを広げるためには、良い「おもてなし」をする必要があるし、それには宗教認識や語学力が欠かせないものになります。ほとんどの場合、長期滞在の前には短期滞在があります。短期滞在で好印象を与え良い口コミを獲得することが、その後の長期滞在者を増やすことにつながるわけです。今までになかったような長期滞在外国人向けの口コミサイトなども大いに利用価値がでてくると考えられます。

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