まだまだ寒い日が続いていますが、株式市場は昨年11月からの大騒ぎが終わって何となく落ち着いた雰囲気になって来ました。年初からの一連の材料や注目されるイベント、経済指標などもある程度出揃った感もあり、祭りの後という雰囲気で、どことなくうら寂しい感じです。
ただ、風は冷たいものの日中の陽射しは春の気配を感じさせるものとなり、株式市場もここから、ということなのではないかと思います。市場参加者も増えるということでもないのですが、「株式投資は楽しい」というようなゆとりの投資を考えるには落ち着いているこうしたときも悪くはないと思います。
米国株が小幅安となり、為替が大きく円高に振れたことから本日の日本市場は売り先行となりそうです。本格化する決算発表のなかでも円安効果で上方修正となっている企業なども多く、円安一服となって来ると売り急ぐ動きも出てきそうです。為替の影響の少ない小型銘柄などは目先筋の買いを集めるのでしょうが、小型銘柄も決算動向に振り回されるものも多く、総じて買い手控え気分も強くなりそうです。為替や金利などが落ち着いてくるまでは買い難いということになりそうです。
19,000円を挟んでの動きが続いているとみてもよさそうです。昨日の動きなどを見ても19,000円を超えると買えなくなり、手仕舞い売りが嵩むということですし、夜間取引やシカゴ市場の日経平均先物を見ていても逆に為替が1ドル=111円台になっても18,800円は保っており、底堅さも見られるという感じです。目先的には18,800円~19,200円というように19,000円を挟んでの値動きが続きそうです。
本日の投資戦略
一連の年初からのイベントや決算発表、注目される経済指標の発表などが一段落となったことで株式市場は小動きとなっています。米国での利上げや日本での追加緩和なども特に見られず、サプライズとなる企業決算も特になく、トランプ米大統領の言動に振り回されながら保ち合いが続いているという感じです。
上値を買い上がるだけの決定的な手掛かりにも乏しく、日本株式市場に資金が流入しているということでも、新しい参加者が現れたということでもなく、全体に膠着感が出ています。為替も円高というか円安一服となっており、冴えない相場展開は続きそうです。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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