昨日は久しぶりの休日となったのですが、天気も良く日差しも春めいて、日向にいるとうとうとしてしまう感じでした。株式市場は円高を嫌気する動きで冴えない展開になっていますが、米国の利益が日本の損失というような感じで、素直に円安に振れないということなのでしょう。米大統領の政策待ちということなのでしょうが、まだまだ冴えない展開が続きそうです。
米国で利上げが取りざたされるなかで円安に振れないということが冴えない展開になっています。また欧州でもギリシャの問題などを取りざたする向きもあり、懸念される材料はまだまだ多いということでしょう。ただ、円安効果ということもありますが、足元は好調な決算を発表するものも多く、割安感が強い銘柄や出遅れ銘柄などは下げ渋りから買い直されるということになるのでしょう。
先週末の米国市場は堅調でしたが、為替は引き続き円高気味ということや夜間取引やシカゴ市場で日経平均先物が大きく売られる場面もあったことなどから売り先行となりそうです。円安に振れるということがあれば買戻しを急ぐ動きも出るのでしょうが、週明けの米国市場が休場となることなどもあって、売り買いの手掛かりに乏しいなかで売り先行で始まったあとは方向感に乏しい冴えない展開になりそうです。
夜間取引の日経平均先物でも19,000円を意識するところでは下げ渋っており、底堅さも見られるのでしょうが冴えない展開が続きそうです。依然として19,500円水準が上値という意識が強まり、今度は19,000円水準が底値になるのかどうかを確認するような感じです。節目とみられる水準は19,100円~200円程度と見られ、この水準を割り込むようであれば18,800円あたりまで調整となるのでしょう。
本日の投資戦略
米国株は堅調な展開が続いているのですが、日本市場は為替に連動して調整感も出てきました。米トランプ大統領の政策期待が日本では政策懸念となっていること、そして米国で早期利上げを織り込むなかで、円安に振れないという懸念があるということでしょう。
米国の金利が上昇となると日本では円安を好感しても良いのでしょうが、トランプ大統領がドル高を嫌気することになれば、日本での金利上昇か為替介入で円高にするということになりそうです。いずれにしても日本ではデフレ脱却のための金融緩和が最優先ですから、金利の上昇も円高も嫌気する動きにはなると思います。まだまだここからも米国の政策などに振らされることになるのでしょう。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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