来週から米国ではサマータイムとなるのですが、まだまだ朝晩は寒い感じです。日中も陽射しは春の陽射しで、薄着で外に出て寒くて参ってしまうという感じです。株式市場も膠着状態となっていますが、嵐の前の静けさということで、来週以降は動きが出てくるのではないかと思います。
それでも3月決算月ということですから、持ち高調整の売り買いや決算に絡む処分売り、そして配当を取るのか取らないのかなど諸々の要因で波乱もあるのではないかと思います。米国のダウ平均が30年ぶりの連騰となったり、日経ジャスダック平均も20数値ぶりの水準ということで「変化」は起きており、動き出すと大きく動くという相場なのですから、動き出すと落ち着かなくなりそうですが、ここはしっかりと落ち着いて慌てて飛びついたりしないように気を付けていきたいと思います。
米国株高や円安を受けて買い先行となりそうです。先物・オプションSQ(特別清算指数)算出ということで寄り付きは波乱もあるかもしれませんが、週末の手仕舞いの売り買いが中心で大きな動きにはならないと思います。米雇用統計の発表を控えて、売り買いどちらかに偏るということでもないと思われ、指数は小動きとなりそうです。さすがに小型銘柄には手仕舞い売りに押されるものも多くなりそうです。
引き続き19,200円~300円水準が下値、19,500円水準が上値という展開となりそうです。円安が進むというように米国要因での動きになりそうですが、来週の米FOMC(公開市場委員会)や日銀金融政策決定会合を控えて買い戻しを急ぐ動きが出ると19,500円を超えるようなこともあるかもしれません。
本日の投資戦略
底堅さは見られるのですが、上値も重いという感じでだいぶ煮詰まって来ました。それでも積極的に上値を買い上がるには今人一つ円安にならないということだと思います。本来であれば米国で利上げ必至となって、金利が上昇しているのですから、もっと円安になっても良いのでしょうが、トランプ大統領のドル高をけん制する動きなどもあってドルを買い切れないということなのでしょう。
それでも結局はドル高に振れるということになりそうで、利上げが行われて出尽くし感が出てくるとドル高を嫌気する動きも出てきそうです。逆に日本市場では円安に振れれば素直に好感することになるのでしょうが、決算期特有の動きで上値が抑えられると円安なのだけれと売られるということもありそうです。いずれにしても来週以降は今週とは違い、波乱も想定しておいた方が良いのではないかと思います。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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