「暑さ寒さも彼岸まで」とはいかないような朝となりました。それでも昨日はとても暖かく、「春」という雰囲気でした。株式市場も何となく雰囲気は冬に逆戻りという感じで、米国でも「債券から株式へのシフト」も一服という感じです。決算月ということでもあり、無理に買えないという期間投資家などもあるようですし、冴えない展開が続きそうです。
日本市場も為替次第という感じですが、足元の業績は決して悪いということでもなく、月も買われば買い直されるということもありそうです。米国の金融政策も見えてきたことですし、トランプ大統領に振り回されるというのもそろそろ終わりになって来るのではないかと思います。英国のEU(欧州連合)離脱なども特に材料視されるということでもないのでしょうし、ここは冷静に業績動向などを見て行くということで良いのだと思います。
先週末と昨日の米国市場が冴えない展開となり、為替が円高に振れたことから本日の日本市場は売り先行となりそうです。米国で利上げが行われたにも関わらず、円安に振れないということで米国での利上げを期待していた向きの失望からの手仕舞い売りなどが嵩むと大きな下落となることもありそうです。為替に影響が少ない銘柄や小型銘柄の目先的に値動きがいいものを物色することになりそうです。
夜間取引やシカゴ市場で日経平均先物が売られていることから今度は下値を試すことになりそうです。19,000円水準を意識するところまで下落となるか、19,200円~300円水準で下げ止まるかということになるのでしょうが、為替の影響などを考えると19,000円~19,500円水準での動きが続いているとみてもいいと思います。
本日の投資戦略
米国が利上げをしても今度はしっかりと円安に振れるということでもなく、日本市場も冴えない展開となりました。米国の利上げと円安がセットで期待されていた面もあり、いったん手仕舞い売りが嵩んだということでしょう。ここからは3月期末ということでの買い戻しや手仕舞い売りが交錯する格好で、指数は右往左往することになりそうです。
昨年11月、12月の「債券から株式へのシフト」も一服となった感もあり日本株式市場も調整となりそうです。来期業績動向がさらに上振れするというような雰囲気にならないとさすがに上値を買い上がるということにもいかないのでしょう。日銀の買いは期待されるのですが、年金は期末ということで買い難いのではないかと思われ、当面は上値の重い展開となりそうです。
清水 洋介(しみず ようすけ)
証券経済アナリスト。大和証券、ソシエテジェネラル証券、マネックス証券を経て投資情報サービス会社「ピクシスリサーチ」を設立 (現・ アルゴナビス )、「チャートの先生」「投資のプロ」として、講演やセミナー活動を活発に開催。テレビや雑誌などでも投資についての解説、講義なども行っている。 メールマガジン も配信中。
※当記事は、証券投資一般に関する情報の提供を目的としたものであり、投資勧誘を目的としたものではありません。
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