国連による「世界で最も幸せな国」の2017年版が発表され、日本は世界155カ国・地域中51位となった。昨年から2ランクアップしたが総合スコアは0.001減の5.920ポイント。

今年首位になったノルウェーを筆頭に、上位20カ国は欧米がほぼ独占。アジア圏のトップ3カ国はシンガポール(26位)、タイ(32位)、台湾(33位)という結果になった。

GDP、社会福祉、健康寿命は合格点の日本だが……

最新ランキングは国連が2012年から毎年発表している「世界の幸福度報告書」に掲載されたものだ。各国・地域の幸福度が、「国民ひとり当たりのGDP(国内総生産)」「社会福祉」「健康寿命」「国民の自由度」「寛容性」「腐敗認識」「ディストピア(2013年から2015年の最低世界平均値に基づいたベンチマーク)」の7項目に基づいて算出されている。

日本GDP、社会福祉、健康寿命では平均あるいは他国を上回る評価をうけているが、腐敗への認識と寛容性が極端に低いのが特徴だ。よい意味でも悪い意味でも現実社会の動きに無関心で、自己中心的な風潮が強いということを意味するのだろうか。

近隣国では韓国が56位(5.838)、香港が71位(5.472)、中国が79位(5.273)。いずれの国・地域も日本同様、腐敗への認識と寛容性の欠落が幸福度を低下させる主要因となっている。また香港は「最も不幸な国」を象徴するディストピア度との差が非常に小さく、ルワンダ(151位/3.471)やタンザニア(153位/3.349)と同じ水準だ。

経済力、心の健康、人間関係の豊かさが幸せのカギ

昨年の4位から今年は首位になったのはノルウェー。昨年1位だったデンマークは2位に後退したものの、相変わらず上位は欧州国が目立つ。その一方でイスラエルが昨年同様11位の座を維持しているほか、チリが初のトップ20入りを果たした。アイルランドと英国は4ランクアップと跳躍した。

ランキング全体を見るかぎり、幸福度の改善・維持には社会水準を高く保つうえで一定の経済力が必須となることは否定できない。しかしそれ以上に精神的なゆとりや心の健康、人間関係の豊かさなどが大きく影響していることがわかる。

上位国はいずれも「寛容性」や「健康寿命」が高く、社会福祉制度も整っている。当然ながらディストピア度との差も大きい。逆に最下位となった中央アフリカ(155位/2.693)などは、社会福祉やGDP、健康寿命のバロメーターがゼロに近く、不均等さが目立つ。

世界で最も幸せな20カ国とアジア上位国・地域

79位 中国(5.273)83位
71位 香港(5.472)75位
56位 韓国(5.838)58位
51位 日本(5.920)53位
42位 マレーシア(6.084)47位
33位 台湾(6.422)35位
32位 タイ(6.424)33位
26位 シンガポール(6.572)22位

20位 チリ(6.652ポイント)昨年順位24位
19位 英国(6.714)23位
18位 ルクセンブルク(6.863)20位
17位 ベルギー(6.891)18位
16位 ドイツ(6.951)16位
15位 アイルランド(6.977)19位
14位 米国(6.993)13位
13位 オーストリア(7.006)12位
12位 コスタリカ(7.079)14位
11位 イスラエル(7.213)11位

10位 スウェーデン(7.284)10位
9位 オーストラリア(7.284)9位
8位 ニュージーランド(7.314)8位
7位 カナダ(7.316)6位
6位 オランダ(7.377)7位
5位 フィンランド(7.469)5位
4位 スイス(7.494)2位
3位 アイスランド(7.504)3位
2位 デンマーク(7.522)1位
1位 ノルウェー(7.537)4位

(アレン琴子、英国在住フリーランスライター)

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