日本の酒、特に清酒を売り込もうと政府や関係者が知恵を絞っている。国内で外国人旅行客などを対象にしたい酒蔵ツアーを実施したり、日本産酒類の輸出促進連絡会議を開催して清酒、焼酎、ワイン、泡盛の輸出促進に向けた新たな指針を決定したりしている。

クールジャパンで「酒蔵ツアー」

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(写真=Matee Nuserm/Shutterstock.com)

日本酒業界は、清酒に興味を抱く外国人観光客を誘致するためここ数年、「酒蔵ツーリズム」を実施している。温泉旅館の1泊バスツアーを企画して、観光客をまず付近の酒蔵見学に招き、ほろ酔い気分の客を温泉に送り込むという企画である。

政府は10年前ごろから、「日本文化産業戦略」いわゆるクールジャパン戦略を進めて、日本の魅力を再認識・再評価させて、文化産業から経済的な利益を得るとともに、ソフトに日本の価値を世界に発信している。酒蔵ツアーもその一環だ。

JTB初め国内の旅行代理店が、そのようなツアーを売り出したのは数年前から。アメリカ、中国、あるいは韓国、オーストラリアからの観光客が利用する機会が増えているという。

清酒の輸出量は右肩上がり

日本酒蔵組合中央会が財務省の貿易統計からまとめた資料によると、日本酒の輸出量は、2001年からほぼ右肩上がりで伸びている。2001年の7052キロリットルから、2011年には1万4131kl(キロリットル)と11年間でほぼ倍増した。国別に見ると、米国が1853klから2828klに、韓国が82klから2828kl、台湾が1731klから1680klなどとなっている。

清酒の主たる輸出先は韓国、台湾、米国だが、国税庁によると、オーストラリア(4位、前年比423%増)、そしてロシア(11位、1370%増)の急激な伸びが目立っている。

3月28日には関係省庁で「日本産酒類の輸出促進連絡会議」を開催、清酒、焼酎、ワイン、泡盛の輸出促進に向けた新たな指針を決定するといい、海外イベントを充実させて、情報発信やブランド化を強化する。和食や酒器、地域文化と組み合わせた売り込みを進める考えだ。

さらにフランスの食品振興会(SOPEXA)の日本版を創設して、日本のお酒のマーケティングや商談設定など、輸出支援活動を強化する。また日本酒を外国産ワインのバイヤーやメディアにPRして、ワイン市場での販路拡大を図るなどの指針が発表されるようだ。もちろん外国人観光客を対象にして、酒蔵ツアーなどお酒に触れ合う体験の機会を増やすよう政府として働きかける。(ZUU online 編集部)

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