◯ETFで手軽に分散投資

海外の株式に手軽に投資ができる手段として、近年、個人投資家の注目を集めているのがETF(上場投資信託)です。
ETFは投資信託の一種なのですが、通常の投資信託と異なり、証券取引所に上場しているため、株式と同じように取引時間中ならいつでも売買可能なことが魅力です。

東京と大阪の両証券取引所に上場する国内ETFと、米国や香港の取引所に上場する海外ETFがあります。海外ETFは楽天証券やSBI証券など、ネット証券で取り扱いが多く、米国株や香港株と同じ手続きで売買可能です。

参考:【イベント参加報告】モーニングスターETFカンファレンス2012

◉外貨を上手に買う、使う


◯FXを用いて、安く外貨に両替

国外生活や旅行のためにドルやユーロを海外送金したり、外貨を現金で受け取ったりするには、円からの両替が必要になります。投資目的であれば、両替にも手数料がかかるのですが、その手数料はなるべく安く抑えたいものです。

大手銀行の為替手数料は、1ドル当たり1円ですが、例えば、サーバーエージェンFXの取引サービス「外貨ex」の為替手数料は1ドル当たり0.4銭です。ですので、為替手数料のコストを削るためにはこのようなサービスを使う事がお勧めです。
また、外貨を出金する場合は、シティバンクがお勧めといわれています。シティバンクは、外貨を受け取る際の手数料や、外貨のまま海外送金する場合の外貨取り扱い手数料が無料となっているようです。

参考: 続・1000万円以上を預けると優遇の受けられるプレミアムバンク vol2〜Citigold編〜

◯ドル払いも出来るカードの利用

ソニー銀行が発行する「2通貨決済機能付きクレジットカード」は、日本と海外を行き来する事の多い人に便利なカードです。2通貨決済機能付きクレジットカードの特徴は、その名の通り、円とドルの2通貨を場面に応じて使い分けられる事です。
国内の一般的なクレジットカードでは、海外でドルの支払いに対しても引き落としは円払いとなります。このときの請求金額は支払ったドルの円換算分に加えて、事務処理手数料として1.6%ほど上乗せされています。為替変動の影響や事務処理手数料を気にせず、海外でカードを利用できるのが、2通貨決済機能付きクレジットカードの大きなメリットです。
(年会費は5250円ですが、口座残高10万円以上などの決められた条件を満たすと、同額がキャッシュバックされるようです。)

以上、日経ビジネス2012年2月13日号の特集、「こんなに身近になった個人の海外投資」を参考に、海外投資の主な手法についてのまとめをお届けしました。
海外投資というと何やら難しく取組みづらい印象ですが、手法を理解することで身近に感じてもらえればと思います。

BY M.T