iDeCoは節税メリットがあるから、ムリに投資をしなくても良いと言う人もいるが、掛金額、積立期間に制限のあるiDeCoは「投資をしてこそ!」老後資金作りとしてその役割が果たせる。リスクが怖いと投資アレルギーの人も多いが、やはり克服したい課題だ。
iDeCoは「元本確保型で良い」の落とし穴
会社員の場合、iDeCoの節税分は年末調整での還付となる。秋口に国民年金基金連合会から「小規模企業共済等掛金控除」の証明書が送られてくるのでそれを会社に提出すれば手続きが済む。
会社によっては、iDeCoの掛金を給与天引きしてくれるところもあるが、この場合の手続きはもっと簡単だ。毎月の給与で源泉税が調整されているので特に年末に何もしなくても税の手続きは終了する。
自営業者や主婦など、年末調整がない人は各々確定申告で税の還付を受ける。この場合も「小規模企業共済掛金等控除」の証明書を書類に添付するだけなので、面倒はない。手続きが分かったところで、iDeCoの税金の戻り「還付金」をもう一度考えてみよう。
iDeCoに限らず、私たちはいろんな還付金を受け取る。生命保険料控除然り、医療費控除然りだ。控除の分年末の給与には還付金が加算されるのでいつもより振込みが多くなる。
さて、皆さんはこの還付金をこれまでどうしていただろう?
おそらく多くの方が、還付金を貯金に回すことをせず、使ってしまっているのではないだろうか? もちろん還付金で生活にゆとりができるのは悪いことはないが、iDeCoを節税目的で考えている人にとっては、ここは気を付けたい点だ。還付金は使いきり、金利が付かない定期預金で運用していれば、iDeCoは単なるタンス預金になってしまう。