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Written by 山中 伸枝 11記事

ど素人が始めるiDeCo(7)

iDeCo(イデコ)で損したくない 「リスク」の勘違いとは?

iDeCoは節税メリットがあるから、ムリに投資をしなくても良いと言う人もいるが、掛金額、積立期間に制限のあるiDeCoは「投資をしてこそ!」老後資金作りとしてその役割が果たせる。リスクが怖いと投資アレルギーの人も多いが、やはり克服したい課題だ。

iDeCoは「元本確保型で良い」の落とし穴

iDeCo,確定拠出年金
(写真=PIXTA)

会社員の場合、iDeCoの節税分は年末調整での還付となる。秋口に国民年金基金連合会から「小規模企業共済等掛金控除」の証明書が送られてくるのでそれを会社に提出すれば手続きが済む。

会社によっては、iDeCoの掛金を給与天引きしてくれるところもあるが、この場合の手続きはもっと簡単だ。毎月の給与で源泉税が調整されているので特に年末に何もしなくても税の手続きは終了する。

自営業者や主婦など、年末調整がない人は各々確定申告で税の還付を受ける。この場合も「小規模企業共済掛金等控除」の証明書を書類に添付するだけなので、面倒はない。手続きが分かったところで、iDeCoの税金の戻り「還付金」をもう一度考えてみよう。

iDeCoに限らず、私たちはいろんな還付金を受け取る。生命保険料控除然り、医療費控除然りだ。控除の分年末の給与には還付金が加算されるのでいつもより振込みが多くなる。

さて、皆さんはこの還付金をこれまでどうしていただろう?

おそらく多くの方が、還付金を貯金に回すことをせず、使ってしまっているのではないだろうか? もちろん還付金で生活にゆとりができるのは悪いことはないが、iDeCoを節税目的で考えている人にとっては、ここは気を付けたい点だ。還付金は使いきり、金利が付かない定期預金で運用していれば、iDeCoは単なるタンス預金になってしまう。

リスクって怖いもの?

投資は「リスク」があるから損をする。損をするのはイヤだから投資はしたくない、そんな風に考えている人も多い。「リスク=損」というイメージからなかなか離れられないのだ。

しかし、そもそもお金の世界では「リスク」は危険という意味ではなく「不確実性」という意味だ。もう少し分かりやすく言うと、投資した株が上がるかもしれない、下がるかもしれない、その不確実性を「リスク」と呼ぶ。

反対に、絶対下がる株は「不確実性」がないのでリスクがないともいえる。トンチのように聞こえるかも知れないが、「確実に下がる」ならリスクはゼロなのだ。

そのうえで「ハイリスク・ハイリターン」という言葉を検証してみよう。言葉とは怖いもので、この言葉を「リスクをとれば、リターンが得られる」と間違って解釈している人もいる。リスクをとればリターンが得られるのではなく、リスクとリターンは対なのだというのがまず知っておくべき知識だ。

先ほどリスクとは不確実性とお伝えしたが、もう一つリスクは「振れ幅」という概念がある。例えでいえば、振り子のようなもので、左右への振れは同じ幅。投資でいうリスクも、大きくプラスにブレるものは、大きくマイナスにもブレるのだ。

典型的なハイリスク・ハイリターンの投資対象は株式だ。野村アセットマネジメントが運営する「投信アシスト」で日経225の2003年3月からの推移をみると、「リターン6.5%、リスク19.2%」とある。

統計学ではリスクを標準偏差と呼び、1年あたり平均6.5%のリターンを中心に、プラスに19.2%(リターン25.7%)、マイナスに19.2%(リターン▲12.7%)振れたことを意味する。この「リターン±標準偏差」の範囲に全データの約68%が収まるという確率的な特性を持つ。

同様に国内債券の2003年からの動きを見てみると、「平均リターン1.7%、リスク2%」となり、日経225よりもリスクが小さいことが良く分かるだろう。前者がハイリスク・ハイリターンであれば、後者がローリスク・ローリターンの典型例といえる。

では次に株式の変動幅である19.2%(以降、便宜的に20%とする)を考えてみたい。資産価値が±20%で変動するのはどういうことを意味するのだろうか。

例えば年間を通しての電気代が月平均1万円だとしよう。ただし夏場はクーラーを使うので1万2000円で冬場はガスの暖房器具を使うので8000円だ。となると、これは1万円を中心に電気代がプラスマイナス20%変動する、つまりリスク20%となる。

支払いを例にするとピンとこないかもしれないので、売上を例にしてみよう。月平均のビールの売り上げが100万円の店舗があり、夏場のビールの売り上げは120万円で冬場のビールの売り上げが80万円となれば、こちらも20%の変動幅、つまりリスク20%だ。

リスクは損失だといつの間にか刷り込まれたイメージがあるかもしれないが、リスクは変動幅だと思えばある程度は許容ができる思える人も多いのではないだろうか?

リスクを克服する最良の方法がiDeCoだ

過去に日本株が大暴落したリーマンショックの際、日本株は40%も下落した。仮に1000万円投資していたとすれば、一気に600万円まで資産価値が下がったのだから、お財布も痛いが心も相当痛い。

でも投資していた額が1万円だったらどうだろう? 40%のマイナスは4000円だ。確かに4000円のマイナスは痛いがそれでも人生が終わってしまうほどの大事件ではないだろう。

つまり、リスクと向き合う場合、変動率は同じであっても変動額によって精神的ダメージはかなり違ってくる。投資を始める時は、少額から始めるのが良いとされるのはこの精神的な部分での耐性を強めることができるからともいえそうだ。

もしそうであれば、iDeCoのように毎月数万円の積立をコツコツ行う投資手法であれば、投資資産の変動幅が仮に40%であったとしても、耐えられる人も多いのではないだろうか?

投資をしていると必ず何度かは株価の大暴落を経験する。しかし株価は下がりっぱなしになることは決してなく、いずれ上昇局面が来る。やはりマイナスにブレることもあるしプラスにブレることがあるのだ。

リーマンショック時、日本債券以外の市場は軒並み大暴落したが、その後、ほぼすべての市場がプラスになっている。

リスクとは不確実性、そして市場は必ず上がったり、下がったりを繰り返す。人は明日は今日よりもより良くなりたいと願う生き物なので、変動しながらも成長するのが経済なのだ。

リスクは怖いとiDeCoでも投資をしないことを選択してしまうのは、資産を成長させるチャンスまでも放棄してしまうことになる。少額で始めるiDeCoだからこそ、投資を始めるには格好のスターターであると考えてみたらどうだろうか?

山中伸枝(やまなかのぶえ)
確定拠出年金相談ねっと代表 ファイナンシャルプランナー(CFP®)
1993年、米国オハイオ州立大学ビジネス学部卒業後メーカーに勤務。これからは自らの知識と信念で自分の人生を切り開いていく時代と痛感し、FPを目指す。著書:「なんとかなる」ではどうにもならない 定年後のお金の教科書(インプレス)ど素人が始めるiDeCo(個人型確定拠出年金)の本(翔泳社)他

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