nisa おすすめ 銘柄

今回はトレーダーを一喜一憂させるトレンド銘柄についてNISAの視点から解説します。

ここで言う「トレンド」とはチャートから判別する上昇(下降)トレンドではなく、最近の社会情勢によって劇的に認知された(流行している)トレンドを指します。かくいう私も、ご紹介する銘柄に泣いたり笑ったりと思い出深い出来事が沢山あります。
NISAから投資をお考えの未経験者の皆様は、突然台頭してきた銘柄にも冷静になって慎重に見極める意識を付けてくださいね。


NISAではトレンド銘柄の特徴を抑えてチャンスをを大きく広げよう

トレンド銘柄を使った投資とは、その時の流行に沿って株式投資を行うスタイルです。
銘柄保有期間は短期で、デイトレーダーやスイングトレードで利用される銘柄が揃っています。株価上昇の幅が大きいため、1回のトレードで大きな利益を上げることも出来ますが、賭博的な要素も兼ね備えていますのでリスクある取引であることを認識しなければなりません。

具体的な対策としては、徹底的な損切り(ロストカット)を定めること。トレンド銘柄だけに資産を投下せず、積立型の投資信託などコツコツ型もポートフォリオに含めること、などが挙げられます。


①オリンピック銘柄

2020年の東京オリンピック開催が決定してから、オリンピック関連銘柄の伸びが目立ちました。マクロ的に見ましても、五輪決定から日経平均が上昇し続けています。程度あれほとんどの銘柄にプラスの影響を与えていることは間違いないと言えます。

開催が決定後に株価上昇が確認されたのは、ミズノやアシックス等のスポーツ用品です。世界的にも供給している自国ブランドですので長期的な視野で保有する方も多いのではないでしょうか。また、ゴルフ場や競技場など不動産を運営している株にも注目が集まっています。

もちろん、NISAの選択肢の一つと言えるでしょう。

参考記事: NISAで始める株式投資〜東京オリンピックとスポーツ株〜 (NISAONLINE)


②LINE銘柄

韓国に本社を構えているLINEに関係する株も軒並み上昇しています。

大元のLINE株式会社は韓国にある非上場会社ですので本家を直接購入することは出来ません。しかし、LINEの親会社であるNHN株式会社(韓国)は上場していますので、SBI証券などで外国株を購入することが出来ます。
また、日本企業でもLINEと関わりある株式会社は沢山あります。外国株の購入に比べ、手数料も安いのでお買い得です。

もちろん、NISAの選択肢の一つと言えるでしょう。

参考記事:LINEの急成長で注目されるNAVER株、実際の評価は?  (ZUUONLINE)


③ソーシャルゲーム銘柄

アプリを使ったソーシャルゲーム関連銘柄もチャンスの穴場となっております。パズドラで爆発的に株価を上げたのが、ガンホー・オンライン・エンターテイメントです。9月に入って再び株価上昇が確認されています。他にも、コロプラやユナイテッドが人気で、NISAとしても考えられるかもしれません。

一先前にピークを迎えていたのがグリーやDeNAなどの、ゲームプラットフォームを提供する会社でした。ですが、これらの会社は業績が芳しくないのか株価が下降トレンドに突入しています。おなじソーシャルゲームでも、行く末が全く違いますので注意が必要ですね。

参考記事: 第2のガンホーを狙う?〜ソーシャルゲーム業界の栄枯盛衰とパズドラ関連銘柄〜 (ZUUONLINE)


④バイオ株銘柄

京都大学の教授がノーベル科学賞を受賞したIPS細胞含め注目を浴びているバイオ株と呼ばれるものですが、こちらもトレンド銘柄の1カテゴリーでありNISAでも注目の銘柄の一つです。

バイオ銘柄の特徴は、初期のベンチャー企業と同じように、確立されたキャッシュが不安定ですので、ちょっとした要因で株価暴落のリスクを孕んでおります。また、外国人投資機関が多数参入していることも特徴です。投資期間の空売りや買い戻しによって値幅変動が激しいので、多少の値幅で動揺してしまうと値掴みの可能性も否定できませんので注意が必要です。

がん細胞を撲滅する薬など、成功すると人々の暮らしに大きな発展に寄与しますので、前もって銘柄を保有していますと何倍もの利益となって返ってきます。新興バイオ企業が何をやっているのか把握して将来を見据えた投資を行うことが重要です。
その半面、デイトレードやスイングトレードで株を保有する場合は、投資機関の発注次第でうんともすんともなりますので、業績はあまり関係ないのかもしれません。


NISA(ニーサ/日本版ISA)とトレンド銘柄の相性は諸刃の剣?

上記に上げたトレンドは社会現象から株価に反映されます。長期的に保有する投資家は少数派ですので、ネガティブな出来事が起こればすぐさま株価暴落に陥り、利益確定や損切りを怠れば原本割れは当たり前で、その上多大なる損害が待ち構えてます。
更に達が悪いことに、トレンド銘柄はテレビやニュースで収集できる情報だけでは株価予測が困難なケースがほとんどです。厳密に言いますと、情報のエッセンスは正しいが一般の個人投資家が手に入れた頃には既に手遅れです。トレンド銘柄はプロの機関投資家も参入しています。
彼らは膨大な額をつぎ込み株価に影響を与えます。彼らが空売りを行えば株価は暴落しますし、反対に買い戻しをすれば株価は上昇します。バイオベンチャーなど世界中が注目している技術を扱った企業なら、外国の機関投資家だって指を加えて黙っているわけにはいきません。

トレンド銘柄は諸刃の剣です。とてつもなく大きな資金の流れの中に、個人投資家は身を置いていることを肝に銘じ、いかなるリスクに対しても資産が飛ばないように対策を練る必要性があります。トレンド銘柄はNISA制度を利用しての分散投資などと資産を分けることで、リスクを抑えリターンを得られるよう取り組んでいきましょう。

photo credit: kenteegardin via photopin cc

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