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1978年~2011年の間で年間の平均実質成長率(GDP)が10%を超えるなど高い成長率を出しつづけている中国ですが、世界の経済全体でみると今年の4月にIMFが出した今年の世界経済見通しは3.7%から3.6%に下方修正されました。これは世界全体での経済成長率が鈍化してきているといえます。今回の下方修正では、中国は据え置きになっていますが、今後も中国は高い成長率を維持していくことができるのでしょうか?その実態と今後について調べてみました。


中国経済の実態

高い成長率(GDP)を持ち世界経済を牽引しているといわれる中国、国土も人口も多いので、世界経済に与える影響は大きいです。しかし、その中国経済では、不動産バブルの崩壊、債務超過のデフォルト危機などさまざまなリスクが顕在しているといわれこのリスクが引き金となって世界経済への危機が来るのではないかと考えられています。


中国経済を知る指標とは?

その国の経済状況を知る上で欠かせないのが経済指標。中国を知る為に必要な主な経済指標を確認していきたいと思います。

【景気関連指標】PMI (購買担当者指数) とよばれ、各企業の購買担当者に生産計画、仕入れ状況のアンケートをとりそれを数値化して指標にしたものです。中国の景気の動向を知る上で、重要な指標になります。速報性があり、投資家や金融機関も注目している注目度が高い指標です。公表機関は2つあり、公的機関では国家統計局、民間の機関ではHSBCが公表しています。月次で発表され、翌月の月初に発表されます。どちらともPMIの数値が50を超えると景気拡大を示し、50未満だと景気後退の目安とされています。この数値によって、市場の期待感と失望感などから株価の変動にも影響がでてくる場合もあります。

【生産関連指標】GDP、鉱工業生産、固定資産投資などがあります。固定資産投資も翌月中旬ごろに前月分が発表されます。公表機関は、国家統計局です。対象は都市部のみで固定資本の形成は、中国のGDPを約4割占める項目なので、四半期ごとに発表されるGDPの予測をする上で注目される指標になります。

【物価関連指数】消費者物価指数こちらも公表機関は、国家統計局からでており、翌月10日頃に前月分が発表されます。景気の過熱感をみる指標の一つとして注目されています。

他にもいろいろな指標がありますが、注目度の高い指標の結果いかんにより、市場に与える影響が大きいので、発表前後の株価の動向などには注目です。