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今回はFX取引でより多くの利益を上げるために気にしておきたいことのひとつ、コストについてお話します。FX会社も民間企業ですから、当然どこかで利益を上げなければなりません。そこで、顧客である我々に様々な形のコストを課しているのです。


スプレッドとは

FX取引を始めたばかりの人がまず疑問に思うのは、「同じタイミングの取引なのに買い注文と売り注文の価格が違う」というところでしょう。それを表示するのに使われる「BID価格」「ASK価格」という言葉はそれぞれ、「売り注文が成立する価格」「買い注文が成立する価格」のことを指します。このBIDとASKの差こそがスプレッドであり、FX取引にかかるコストのひとつなのです。

通常、BID価格はASK価格より安く設定されています。例えば、「ドル円のスプレッドが0.4銭」などと謳っているFX会社では、BID価格が100円の時、ASK価格は100.004円になります。これにより、同じタイミングでドル円を買った投資家Aと、ドル円を売った投資家Bの差額分0.4銭がFX会社の利益となるわけです。

なお、このスプレッドは常に一定というわけではなく、相場が急変した時や取引量が少ない時間帯には拡大することもあります。一方の価格しか見ていないと、予想外のスプレッド拡大で思わぬ損失を招くことがありますので注意しましょう。


売買手数料とその他のコスト

売買手数料は、FX会社が定めた単位の取引一回あたりいくらの形で徴収されます。現在は売買手数料が無料というのがFXの主流ですが、一部徴収しているところもあるので口座開設の際は注意しましょう。

スプレッド、売買手数料といった取引に直接かかるコストの他にも、様々な場面でコストがかかってきます。その代表的な例が、入出金にかかる手数料です。これは無料にしているところも多いのですが、一定額以上の入出金は無料、特定の銀行との取引のみ無料など、会社によって条件は様々です。月給から毎月一定の額を投資資金に充てるというようなスタイルの方は、特に注意しておきたいポイントです。


FX会社によってコストは違う

前項でも触れましたが、スプレッド、売買手数料等のコストはFX会社によって異なります。ドル円のスプレッドを例に取ってみると、2013年12月現在、最も安いところで5万通貨単位以上の取引という条件付きですが、0銭の会社があります。この会社は時にマイナスのスプレッドになる瞬間もあるようで、現在多くの投資家に注目されています。また、取引単位の制限がないところでは0.2銭が最安となっています。その他大手はおおむね0.5銭以内のスプレッドに収まっています。実はここ数年で低スプレッド競争が進み、取引にかかるコストは随分下がってきたのです。FX会社にとっては厳しいことですが、利用者にしてみればうれしい限りですね。また、通貨ペアによって設定しているスプレッドに違いがありますので、取引したい通貨ペアのスプレッドで比較してFX会社を選ぶようにしましょう。一般に取引量の多い通貨ほどスプレッドが狭くなりますが、FX会社の特別なキャンペーン等により、かなり狭いスプレッドが設定されることもあります。


忘れちゃいけない税金の支払い

そして、絶対忘れてはいけないのは税金の支払いです。給与所得や退職所得以外の所得(雑所得など)の合計額が20万円以上の場合、自身で確定申告をして税金を支払う必要があります。FX会社から税務当局に対しては、顧客がどれくらいの利益を上げているか報告されますので、支払いを逃れることはできません。条件に該当する方は、その時期が来たら確実に確定申告をするようにしてください。損益を通算して支払額を抑える方法もありますので、早めに勉強しておいて損はないでしょう。


コストを最低限に抑えて一円でも多くの利益を

今回はコストのお話をしてきました。もちろんコストがかからないというだけがFX会社を選ぶポイントではありません。信頼性や取引ツールの使いやすさなどの視点もあります。しかし、削れるものは削ったほうがいいに決まっています。特にスプレッドは、一日に何十回もトレードを繰り返すスタイルの方にとってはじわじわ効いてきます。幸いなことに、FX会社の取引条件を比較するサイトもたくさんありますので、しっかり活用して一円でも多くの利益を上げるべく努力しましょう。わずかな差にもこだわるその姿勢こそが、成功の鍵を握っているのかもしれません。


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photo credit: jenny downing via photopin cc