金融も文化も社会制度も「文明」という大きな波動の中で考えていくのがテーマです。目下、「外国為替相場の波動理論」を研究中です。 インターネットが普及して、オンラインでの株式投資も盛んになり、「デイトレーダー」として巨額の富を築いた人も多い、という話をよく聞きます。 その中で、手軽に始めることができる金融商品がFX（外国為替証拠金取引）です。 その概要を確認してみましょう。
①「為替の取引」とは何か
「為替の取引」とは、円を売ってドルを買う、反対にドルを売って円を買う、という、外貨の取引のことです。
本来は、自動車産業などの輸出業者が米国に商品を販売した際に、米ドルの売上を円に変える場合に、米ドルを売って円を買うので必要になる取引です。
また、米国に旅行に行く際は、円を米ドルに代えなければいけませんので、円を売って米ドルを買います。
輸出業者の場合、円高になると円が高い買い物になるので損になります。
また、海外旅行者の場合、円安の時に旅行すると円を安売りしなければいけないので損になります（それぞれ逆に得する場合もあります）。
為替相場では、こうした為替の差損が発生します。
そこで、為替相場を利用して、この差益を目的に、円で米ドルを安く買って値上がりしてから米ドルを売って円に代えたり、
反対に米ドルを高く売って値下がりしてから円で買い戻したりして利益を得ようとするのが「為替の取引」です。
つまり商品やサービスとは無関係に「金で金を売り買いする」、外貨や自国通貨を商品として取引するのが「為替の取引」です。
「為替の取引」は、円と米ドルだけではありません。
ユーロ、人民元、香港ドル、オーストラリアドル、スイスフラン、イギリスポンド、さらには南アフリカランドなども取引できます。
また、円とこれらの通貨だけでなく、ユーロと米ドルのように、外貨相互の為替の取引を行うことも可能です（金融商品取引業者によって、扱う通貨ペアは異なります）。
インターネットが普及したからこそ、個人でもリアルタイムに世界中の為替市場に参加して「為替の取引」を行うことができるようになったのです。
②「証拠金取引」とは何か
通常、為替取引所での取引は、１万通貨単位で行います（これを１枚と呼びます）。米ドルなら約100万円近くです。
100万円を投資して、１ドルあたり１円まで大幅に変動したとしても、損益はわずかに１万円です。
それで、これを「てこの原理」のように、少ない「証拠金」（つまり元手）で10倍、20倍の売買をできるようにしたのが「証拠金取引」です。
この倍数のことを「レバレッジ」と呼びます。プロや大口投資家向けに100倍のレバレッジまで用意している業者もありますが、通常は25倍までです。
例えば、１万米ドルを４万円で購入でき、１ドルあたり１円ドル高になれば元手は５万円に増え、１ドルあたり１円ドル安になれば元手は３万円に減ります。
こうして非常に効率の良い投資ができます。
一方で、もし、１ドルあたり４円ドル安になれば、元手は完全になくなり、10円ドル安になるまで放置すれば６万円の大損になります。
（その際は６万円を追加で入金しなければいけません。これを「追証」と呼びます）。
このように「証拠金取引」はハイリスク・ハイリターンなのです。
業者によっては１枚1,000通貨単位でレバレッジ25倍まで、つまり米ドルであれば4,000円の証拠金でスタートできる場合もあります。
③誰でも参加できるFX
昔は「株や為替の取引に素人が手を出すもんじゃない」という言葉がよく言われましたが、情報化社会の今日ではそんなことはありません。
もちろんリスクはありますが、誰でもFX（外国為替証拠金取引）に参加することができます。
業者によっては4,000円からスタートできるのですから。
金融商品取引業者にFX（外国為替証拠金取引）口座を開設するには身分証明証を送って審査を受けなければいけません。
不正な資金の資金洗浄（マネー・ローンダリング）などに悪用されることを防ぐためです。たいていの場合、審査は通ります。
④週末以外24時間取引できるFX
日本の為替取引所は午前８時から午後６時までですが、午後３時から既にフランクフルト市場での取引が始まり、午後９時から翌朝６時まではニューヨーク市場で取引されます。午前４時からウェリントン市場がオープンしますので、24時間、外国為替の取引が可能なのです。
日本の休日は海外の休日と異なりますから、原則的に月曜日の朝４時から、土曜日の朝６時まで、続けて取引できるのです
（金融商品取引業者によって、取引可能な時間は異なります）。
まとめ
FX（外国為替証拠金取引）は少額で気軽に、24時間いつでも取引できる、便利で身近な金融取引です。
それなりのリスクはありますが、基礎的な知識をしっかりと身につけ、きちんと資金をコントロールすれば、収益を上げることは決して不可能なことではありません。むしろFX（外国為替証拠金取引）を始めると、世界情勢を身近に感じることができ、知識も豊富になる、というメリットもあります。
損失を最小限に抑える「ロスカット」の要領を身に付ければ、たとえ損をしても小傷で済みます。
気軽に、そして基礎知識をしっかり抑えて準備して、FX（外国為替証拠金取引）を始めてみましょう。
【参考】
初心者は少額で気軽な取引から！？〜FXのはじめの一歩②〜
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Ervins Strauhmanis
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