タイの首都バンコクから100キロメートルほど離れたチョンブリ県にシラチャという町がある。シラチャは漁村が中心の町であり、海沿いに位置する町だ。人口25万人ほどの町に日本人が8千人前後ほど暮らしており、シラチャは日本人学校もある。タイの日本人学校は首都バンコクに1校、そしてシラチャに1校置かれている。このようにタイの中でも日本人にとって大事な拠点であることがわかる街だ。

シラチャの日本人学校は2009年に開校したのだが、1991年にレムチャバン港という国際物流拠点が設置され、日系企業の進出に拍車がかかったといういきさつがある。それに伴いシラチャに日本人が住み始め、日本食レストランなどが集まってきたというわけだ。

日系企業の商業施設の相次ぐ進出

タイ,シラチャ
(写真=PIXTA)

シラチャでは日系企業の商業施設の進出も相次いでいる。「イオンシラチャショッピングセンター」が2015年10月にシラチャの中心地にオープンした。店舗や商品は日本のイオンに沿って設置されており、日本食や日本の調味料なども手に入る。

「Jパーク日本村 シラチャ」という日本をテーマにしたショッピングモールもある。LEOというお店では日本製にこだわっており、豆腐やインスタントラーメンなど日本製のものを置いている。バイパス沿いにあるため会社帰りの日本人が気軽に立ち寄ることができるスポットでもある。

またシラチャの町には日系の居酒屋や和食レストランも相次いでオープン。シラチャの漁港でとれた新鮮なイカや魚を使っておいしいお寿司も食べられるのだという。

日本人向けのアパートメントや祭りも