管理コストを下げるために入居者募集からリノベーション、退去まで自分で対応する不動産オーナーもいますが、本業が忙しいサラリーマンのオーナーでは限界があります。そういった時のパートナーとして頼りになるのが、不動産管理会社です。今回は、不動産管理会社を選ぶコツを紹介します。

004
(写真=fizkes/Shutterstock.com)

「賃貸管理」はどんな業務?

まず、「賃貸管理」とは具体的にどんな業務を指すのか、見てみましょう。「賃貸管理」には、大きく分けて2種類あります。

1.入居者管理
入居者管理は、オーナーから委託を受けて管理している物件の入居者に関する業務です。空室が出た場合の入居者募集から審査、入居者同士のトラブル、毎月の家賃回収、退去時の対応まで多岐に渡ります。

2.建物管理
こちらは主に、管理物件の建物に関する管理です。故障や修繕箇所のチェック、工事の手配、設備交換、共用部分の清掃などの業務があります。

こうした業務を管理会社に任せれば、毎月の家賃収入から手数料を引いた額が、報告とともに自動的に口座へ振り込まれることになります。

管理会社を選ぶ際のポイントとは?

管理会社を選ぶ基準は、「入居率」「地域ネットワーク」「広告宣伝能力」「対応力」などがあります。それぞれのポイントについて見ていきましょう。

1.入居率
不動産投資を成功させる秘訣のひとつが、「できるだけ空室を出さないこと」です。空室が出ればそれだけ想定家賃収入を下回り、利回りが下がることになります。とはいえ、常に物件を満室の状態で保ち続けるのは難しいので、理想とする入居率はだいたい95%くらいとし、それを下回る管理会社の場合は再考したほうがよいかもしれません。

2.地域ネットワーク
管理会社は、地域密着型の業務になります。不動産探しはインターネットのほかに、地元の不動産店舗の広告で見つけるという方もいるでしょう。そのため、駅前の目立つ場所に店舗を構えれば、それだけ人の目に触れやすくなります。また、地元で長年の実績がある管理会社であれば、地元のコネクションでお客さんを得やすいということも考えられるでしょう。

3.広告宣伝能力
インターネットの物件サイトを見てみると、写真の撮り方や物件の間取り図など、会社によってそれぞれ特徴があることが分かるのではないでしょうか。写りの良い写真を掲載しているほど、入居希望者が集まりやすくなるのは当然といえるでしょう。また、大手の仲介サイトに掲載するには、それなりの経費がかかります。そうした有名サイトに多数広告を出している管理会社は、広告宣伝に力を入れているといえます。

4.対応力
管理会社にとっては、オーナーも入居者もそれぞれ「お客さん」です。対応力の善し悪しは、物件の客付けにも関わってきます。とくに、入居者に何かしらのトラブルが起きた場合、管理会社がきちんと対応しなければ、オーナーが対応せざるを得なくなります。大きなトラブルは頻繁に起こるものではありませんが、災害や事故・事件など、万一のときのことは事前に考えておくべきでしょう。

管理会社は、オーナーと入居者の間をつなぐ窓口になります。誠実な対応をしてくれる会社を選ぶに越したことはありません。これらのポイントを押さえて管理会社を見極めていきましょう。

信頼できる管理会社は、大家さんの心強い味方

管理会社に賃貸管理を任せる場合、手数料を支払わなくてはいけません。できるだけ利回りをキープするためにも、手数料のたぐいはできるだけ抑えたいものですが、副業で不動産投資をする場合、上記のような細々とした業務をひとりで対応するのは難しいのではないでしょうか。

信頼できる管理会社は、大家さんの心強い味方になってくれます。多忙なオーナーの代わりに資産を守ってくれるパートナーとして、不動産管理会社を最大限活用しましょう。(提供:不動産投資セミナー

【オススメ記事 不動産投資セミナー】
40代から考える退職金を活用した資産運用
2020年東京五輪に向けた不動産投資の戦略とは
マンション経営やアパート経営の始め方を解説!
ワンルーム投資の失敗から学ぶ成功への3つのポイント
どうやって始めるの? 不動産投資の買い方解説!