国内ホテルと外資ホテルの違い

国内ホテルと外資ホテルの違いとしてあげられるのは、国際的な知名度の違いが挙げられます。国内の大手御三家は「帝国ホテル」「ホテルオークラ東京」「ニューオータニ」で、前回1964年東京オリンピックの時に日本にも本格的西洋ホテルを誕生させようということで国をあげてつくられたようです。

その後もたくさん日本国内にホテルがつくられましたが、その後バブル崩壊で、景気の影響を大きく受けるホテル業界において国内ホテルの運営力が弱まり、失業や倒産といったホテルもありました。外資との違いは、ホテルの運営の方法も違う事があげられます。外資系は運営委託方式をとっている所が多く、リスクが限定できるという点も景気に左右されにくい事が挙げられます。


カジノ、オリンピックの影響

知名度やラグジュアリー(高級感)からいっても外国人受けのよさは、やはり外資系ホテルの方が一歩リードしているように感じられます。外資系ホテルのサービスは、どこへ行ってもサービスが一定していて安心感がある事や、飛行機会社のように、マイルやポイント制を導入している為、世界中どこへいってもポイントがためられたりする楽しみがあります。

また、見知らぬ土地へいっても外国語のスタッフ(もしくは英語が話せる)が常駐しているため、外国人が日本へ来る際に宿泊する場合は、外資系ホテルを選択することの方が、外国人に利点が大きいような気がします。


今後の国内ホテルはどう変わっていく?

外資系高級ホテルは、日本においては客室単価を下げないといけないぐらい稼働率が落ち込んでいる状況で苦戦をしいられているようでしたが、最近は、訪日外国人観光客が増えてきていることから徐々に稼働率もあがってきているようです。

一方、国内ホテルは比較的手ごろな値段で泊まれるという理由で、訪日する外国人観顧客の利用も増えている事、外資系企業の進出、出張などでの利用が多くなってきたことで、国内ホテルの稼働率も高くなりつつあります。今後、外資のラグジュアアリーホテルが増える中で、需要の高まりがあるのはビジネスホテルやシティホテルの利用者も外せないと思います。

特にビジネスホテルは、比較的安い値段で利用できる事もあり、国内だけでなくアジア人などに人気が高くなる可能性があります。世界的にみても日本のホテル市場は大きなマーケットですが、アジアでみてもアジア最大の経済規模を持つ日本は、魅力的なマーケットです。まだまだ開発の余地はあるとみている外資系関係者は多いようです。

もし、外資系に対抗してラグジュアリーホテルを国内ホテルが開業、改装するなら、日本のもともとの宿泊施設であった旅館などの良さをサービスに加えるなど日本ならではのサービスや文化を取り入れていってほしいと思いました。

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