中国経済,工業
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目次

  1. 工業用ロボットは68%増の急成長
  2. 大盛況の工業用ロボット市場
  3. 4大メーカーとの距離は?
  4. 製造から智造へ

工業用ロボットは68%増の急成長

中国は「工業4.0」「中国制造2025」などの概念を推進中だ。その中でも工業用ロボット市場は、火を吐くような発展ぶりだ。データによると2017年、国産工業用ロボットの生産台数は13万台を超え、前年比68.1%も伸びた。製造業の自動化、AI化の大勢の下、工業用ロボットには、巨大な市場空間が広がっている。近い将来、何年にもわたって中国のロボット市場は高速成長を続けるだろう。

「世界4大メーカーに挑戦するときが来ている」。新華社系の参考消息網が、香港メディアの報道を引用して伝えている。中国の工業用ロボット業界を展望してみよう。

大盛況の工業用ロボット市場

外国ブランドに独占されていた中国の工業用ロボット市場において、国産メーカーの発展は、ゆるやかなものだった。それが国策として位置づけられて以降、急速な発展を開始した。そしてすでに中国は全世界の30%を占める、世界最大の工業用ロボット市場となった。

2017年、世界のロボット企業は次々に増資や生産拡大を行った。この背景には、製造業大国の中国が市場を開放していることがある。

国産ロボットメーカー・新松機器人の曲総裁によれば、中国の工業用ロボット市場は、2013年以降、毎年40%前後の高成長を続けている。それが昨年には、石油が噴出したような状態にまで至った。ほとんどのメーカーが大きく売上を伸ばし、受注調整が必要な段階にまでなっている。外国勢の参入も継続し“四面楚歌”の真逆、“四処開放”の状態であるという。

4大メーカーとの距離は?