目次
はじめに
中国のAI技術の進歩が目覚ましい。国も世界最先端に立つことを目標に掲げ、まさに国家ぐるみでAIプロジェクトに取り組んでいる。
中国のAI技術はどこまで進んでいるのか。そして、何を目指しているのか。中国のAI事情について報告する。
「無人タクシーに乗れますか?」
「あなたは無人タクシーに乗れますか?」と題する記事が公開された。中国のAI無人技術の進展を検証する内容だ。グーグル系のウェイモが2018年中にも、米アリゾナ州で無人運転タクシーの事業を開始すると表明する中で、中国の進展ぶりはどの程度なのだろうか。
ニュースサイト「騰訊網」が伝えたところから検証してみよう。
中国政府のスケジュール
中国では、2017年7月、国務院が「新一代人工知能発展計画」を発表し、中国の人工知能産業が進む方向性、戦略を明らかにした。AI技術発展のスケジュール表である。
2020年
・人工知能総体技術と応用で世界先進水準に並ぶ。
・人工知能産業を新しい経済成長エンジンとする。
・人工知能の技術を応用し、民生の改善への途を開く。
2025年
・人工知能の基礎理論の重要部分をブレイクスルー。
・部分技術とその応用で世界をリード。
・人工知能で産業全体のレベルアップ、経済構造改革の主動力に。
・スマート社会の建設と積極的進展。
2030年
・人工知能の理論、技術とも世界の最先端に立ち、イノベーションの中心に。
中国は以上のような戦略を描いている。もちろん掛け声だけでは、グーグルには勝てない。実際に中国のAI、無人技術はどのようなレベルにあるのだろうか。