中国経済,高速鉄道,無人化,AI
(画像=PIXTA ※写真はイメージです。)

目次

  1. 高速鉄道でも無人運転を実験
  2. プーチン大統領の乗車でアピール
  3. 無人運転テストも順調
  4. 吉利自動車、テンセントも出資

高速鉄道でも無人運転を実験

中国では2018年に高速鉄道のニュースが相次いだ。上海協力機構首脳会議で訪中したロシアのプーチン大統領が、高速鉄道に乗車する様子を大きく報じられたほか、、「無人走行実験に成功した」「中国鉄路総公司の子会社に、IT大手、自動車大手が出資した」――などのニュースを「央視網」「界面」といった多くのメディアが伝えた。

AIを武器に、高速鉄道を国際的に売り込む中国の姿を報告する。

プーチン大統領の乗車でアピール

ロシアのプーチン大統領は6月上旬、北京から天津行きの高速鉄道に乗り込んだ。時速300キロの感想を求められると、「一種のロマンチックな感覚だ」と述べたという。中国におけるプーチン大統領の人気は高い。強腕は頼もしさであり、マイナス要素ではない。これ以上望めない強力な宣伝マンとなってくれた。

そのロシアでは、現在モスクワ−カザン間に中国の参与する初の高速鉄道を建設中である。将来その路線は、北京まで延伸されるはずだ。中国には技術があり、ロシアには需要がある。中露高速鉄道提携の未来は大きく開けている。

現在の中露関係では、長年の風雨は収まっている。米国の経済制裁等の圧力による、いわば当然の結果である。米国に感謝すべきかもしれない。中国の高速鉄道にとって国内外への強力なアピールとなったのは間違いない。

無人運転テストも順調