中国経済,未来予測,IT業界
(画像=PIXTA ※画像はイメージです)

目次

  1. 無人配送が普及するのは10年以内?
  2. ネット通販大手の取組み
  3. フードデリバリー宅配便の分野でも
  4. 先行投資は実を結ぶのか?

無人配送が普及するのは10年以内?

無人倉庫、無人機(ドローン)無人運転車、無人倉庫、配送ロボットなど「無人科学技術」の発達は、ネット通販、フードデリバリーサービスに大きな影響を与えている。スマホ操作一つで、あらゆる商品が手元に届く。どこにいても新しい生活スタイルを可能にしてくれる。ドローンは、山村地区における宅配の最後の1キロを解決する。無人運転車は大都市の最後の1キロを解決し、配送ロボットはマンションの中へ進入していくだろう。

無人配送の発展はどこへ向かうのか?ニュースサイト「今日頭条」が分析記事をもとに探ってみよう。

ネット通販大手の取組み

まずネット通販大手の取組みから見てみよう。

ネット通販首位のアリババは、杭州市余坑区のアリババ西渓園区において、自主開発した末端配送ロボット「小G」の運営を開始して1年になる。さらに室外長距離版の「小Gプラス」室内版「小G2」が一定規模の量産に入っている。小G2は、事務所内までの最終配達が可能だ。小Gプラスは、配送途上で貨物の積み替えも可能となっている。

2位の京東は、2016年にX事業部を設立し、ここで無人倉庫、無人機、無人運転車、無人超市(スーパー)の4大研究開発を統括している。

2018年2月には、「陝西省無人機航空物流多式聯運創新視点企業」となり、西安市に、無人運転車、ドローンと無人倉庫のシステムを導入した。そして185カ所のドローン発着場とともに、無人スマート配送ステーションを建設した。無人配送車の実験は大学構内で行っている。

この西安と江蘇省・宿遷市では、すでに定期的なドローン配送業務を始めている。これは宿遷市にある「京東全国無人機運営調度中心」が運航の指揮を採っている。

ネット通販3位の蘇寧易購でも、同じように無人運転車、ドローン、配送ロボット連携による“最後の1キロ”配送を、浙江省、安徽省の農村モデル地区ですでに実現させている。

フードデリバリー宅配便の分野でも