ニトリ,株価
(画像=ZUU online編集部)

目次

  1. 小売業界随一の営業利益率を誇るニトリ
  2. 株主にとっても「お、ねだん以上。」
  3. ニトリの時価総額は78.6倍に
  4. 小型株の見極めで大切なのは「社長の人柄」
  5. いまも昔も外国人の人気が高い
  6. 世界を代表する「ホームファニシング」として

※この記事は2018年3月に掲載されたものを再編集しています。

小売業界随一の営業利益率を誇るニトリ

本連載では【第1回】でリクルートホールディングス、【第2回】でApple、【第3回】でフィルカンパニー、【第4回】ではライオンを取り上げてそれぞれの強みや株式市場での評価について述べてきた。 【第5回】は家具小売業界のリーディングカンパニー、ニトリにスポットを当てる。時価総額小売業回5位、31期連続増収増益、2018年営業利益過去最高を記録、と景気の良い数字が並ぶニトリであるが、その原動力となっているのは何なのか。創業から現在に至るヒストリーやビジネスモデルの真髄に迫る。

株主にとっても「お、ねだん以上。」

「野中の一本杉」という相場格言がある。株式市場全体が急落するような場面で、逆行するように上昇している銘柄を指した言葉だ。ニトリホールディングス(以下、ニトリ) <9843> は文字通り「野中の一本杉」と呼ぶに相応しい銘柄の一つであろう。

実は筆者の自宅からはクルマで10分ほどの範囲に3店舗のニトリがある。ニトリの家具やインテリアは、デザインがスマートで、クオリティも高く、値段もお手頃だ。店内を見て歩くだけでも楽しく、休日などはいつも多くの来店客で賑わっている。同社のキャッチフレーズ『「お、ねだん以上。」ニトリ』を実感している消費者は多いことだろう。消費者だけではない。株主にとってもニトリは「お、ねだん以上。」の銘柄なのだ。

ニトリの時価総額は78.6倍に