アップル,株価
(画像=Jane Rix / Shutterstock.com)

目次

  1. 時価総額世界一、巨人アップル
  2. Macintosh SEは神のツールだった
  3. ジョブズ氏の復帰で「経営危機」から復活
  4. 時価総額100兆円、世界中から愛される企業に
  5. バフェット氏から見れば、まだ割安なのか?
  6. 今年秋に「iPhone X Plus」発売か?

※この記事は2018年2月に掲載されたものを再編集しています。

時価総額世界一、巨人アップル

株式市場で目を引く銘柄、急上昇した企業に迫る本連載。【第1回】ではリクルートホールディングスの歴史や事業の柱を取り上げた。 【第2回】は時価総額世界一企業、Appleだ。90年代の危機からiPhone誕生、そして世界一となるまでの軌跡を辿り、エキサイティングな企業はいかにして生まれるのか、偉大な足跡に迫る。

Macintosh SEは神のツールだった

筆者は筋金入りの「アップル信者」だ。メインマシンとしてアップルのMacBookを3台並べ、6面モニターで株式をトレードしている。

アップルとの初めての出会いは1990年代初頭にさかのぼる。それは当時証券会社の同僚アナリストが使っていた「Macintosh SE」だった。まだエクセルが誕生していない時代、「ロータス1−2−3」という表計算ソフトであっという間にグラフを描けたのは目からウロコだった。株のマーケティング資料を方眼紙に手書きで作成していた筆者にとって、スタイリッシュなマックと表計算ソフトはまさに「神」だった。

マックの美しさと機能に心酔し、その後はずっとアップルのヘビーユーザーだ。パソコンは常にマック、ソニー <6758> のウォークマンをiPodに、NTTドコモ <9437> のガラケーもiPhoneに乗り換えた。タブレットもiPad、時計はApple Watchだ。筆者にとって林檎マークは神聖なものである。

そのアップルの株価が史上最高値を更新した。今回は当コラム「マーケット・コンパス」としては初の外国株となるアップルを取りあげよう。

ジョブズ氏の復帰で「経営危機」から復活