ワイキキという場所は、多くの日本人が知っているだろう。言わずもがなハワイ州で最大の都市ホノルルにある観光名所だ。
それでは、そのホノルル内にある「ワードビレッジ」という場所はご存知だろうか。今はそこまで知名度は高くないかもしれないが、10年後、ワイキキに並ぶ知名度になるかもしれない。今回はそんなワードビレッジについて紹介しよう。
「ハワイの富裕層が暮らす街」が誕生する
ワードビレッジとは、アラモアナショッピングセンターから西側へ数百メートルの場所にあるカカアコエリアで進む再開発プロジェクトのことだ。ニューヨーク市場に上場する米国のディベロッパー、ハワード・ヒューズ(ティッカーシンボル:HHC)が約7万3000坪の土地を取得し、今後10〜15年をかけて約20棟のコンドミニアムを建設する。オフィス、商業施設、公園、医療機関なども誘致される予定であり、まさに「新しい街を創る」一大プロジェクトだ。
多くの日本人にも馴染みがあるワイキキは、観光客向けに出来上がった街だ。ハワイ行政も、ワイキキは「観光客を集める磁石」として、街づくりの施策を推進している。その一方、ワードビレッジは「現地の富裕層が暮らす街、もしくは海外の富裕層がセカンドハウスとして滞在する街」がコンセプトだ。
目指すのが彼ら(富裕層)が本当に求めるものが、徒歩圏内に集約されている街だ。将来的には、学校を除く生活に必要なほぼ全ての施設がワードビレッジ内に集約されるという。
その教育面に関しても、ワードビレッジから車で10分前後移動すれば、いくつもの名門校にアクセスできる。ワードビレッジの中心部には4000坪前後の公園が設置される予定で、ヨガ教室や農作物市場が定期的に開かれるなど、住民の憩いと交流の場になる。
「富裕層が暮らす街」に共鳴して有名店が集まりつつある
「ワードビレッジがワイキキにとって代わり、ハワイの名所になる」という表現は必ずしも正しくない。むしろ、これらの開発によって、ワイキキとワードビレッジは相互補完的に発展していくだろう。誘致するテナントも「富裕層が求めているものを揃える」という方針に沿ったものとなる。
例えば、2017年にアマゾンが買収したことでも話題になった自然食品や地元産の食材を扱う人気の高級スーパーマーケット「ホールフーズ・マーケット」は、2018年5月に、ワードビレッジ内に新店舗をオープンさせた。観光客が集まるワイキキではなく、ワードビレッジを選んだのは、まさにハワード・ヒューズが描くビジョンに共鳴した好事例だろう。
また、ワイキキに位置し、世界中で有名な高級日本料理店「NOBU」も、2016年末にワードビレッジに移転した。ワードビレッジに移転後は、客からのチップの単価が大きく上昇したという。NOBUが提供する料理の質の高さもさることながら、観光客が中心のワイキキから、富裕層が集まりつつあるワードビレッジに店を移したひとつの効果と言えるだろう。
ハワイ、そしてワードビレッジの専門家と言えば
ワードビレッジを含むハワイ不動産の専門家と言えば「リスト サザビーズ インターナショナル リアルティ」だ。「サザビーズ インターナショナル リアルティ®」とは、260年以上の歴史を持つ世界最古のオークションハウスのサザビーズを起源としたサービスブランドであり、世界69の国と地域、950のオフィス、22,000人以上の世界最大級のネットワークを構築している。
顧客の多くは日本人富裕層であり、初めて海外不動産購入を検討する顧客から限られたハイエンドな顧客まで幅広い層へ、顧客のニーズに合わせた選りすぐったハワイ不動産を提供している。今後発展が見込まれるワードビレッジの実物資産を、ポートフォリオの一部に入れる検討をしてみてはいかがだろうか。