投資初心者なら、初めての投資先を何にするか悩む人も多いのではないでしょうか。例えば、日本の株式に投資すると決めた場合でも、取引所に上場していて売買できる銘柄は3千銘柄以上あります。そこで、初めて投資をするなら「インデックスファンド」を投資先の選択肢の一つとしてはいかがでしょうか。インデックスファンドは個別銘柄の動向をその都度チェックする必要がないので、投資初心者であったり、仕事や家事で忙しい人にはおすすめです。

インデックスファンドって?

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(写真=tsyhun/Shutterstock.com)

そもそも「インデックス」とは、株式市場や債券市場の全体やある部分の値動きを示す指数です。日本株であれば、主な225銘柄の値動きを表す「日経平均株価」などが一般的です。インデックスファンドとは、そのような指数の値動きにおおむね連動するように商品設計された投資信託のことです。

インデックスファンドは指数と同様の動きを目指しているため、組み入れ銘柄の種類や構成比率は指数のそれとほぼ一致するようになっているものが一般的です。日経平均株価のインデックスファンドであれば、日経平均株価の算出に採用されている225銘柄を、算出の基準通りの比率で組み入れるわけです。

代表的な株価指数

インデックスファンドは、さまざまな指数に連動するものがあります。そこで、代表的な株価指数をおさらいしておきましょう。日本株であれば、すでに触れている「日経平均株価」はご存じでしょう。このほか「東証株価指数(TOPIX)」も比較的よく知られています。TOPIXは東京証券取引所第一部に上場している約2,000社の株価や株式数から算出されます。

米国株を代表する指数では「ダウ工業株30種平均(いわゆるNYダウ)」が有名でしょう。このほか「S&P500指数」や「ナスダック総合指数」なども有名です。NYダウは、アップルやマクドナルド、ボーイング、IBMなど、米国を代表する30社の株価から算出されます。S&P500指数は、名前からも分かるように、主な500社の株価などから算出される株価指数です。

インデックスファンドのメリットとデメリット

インデックスファンドの最大のメリットは、分散投資を手軽にできることです。「卵を一つのカゴに入れるな」という投資の格言がありますが、これは少数の投資先に資金を集中すると、思惑が外れた時に回復不能のダメージをこうむる恐れがあるため、様々な投資先に資金を分散した方が良いということを言っています。しかし、自分で多くの個別銘柄に投資するには莫大な手元資金が必要になってしまいます。その点インデックスファンドであれば、多くても1万円程度から分散投資のメリットを享受することができます。

ファンドの種類にもよりますが、日々の値動きに関する情報が入りやすいのもインデックスファンドのメリットでしょう。例えば、日経平均株価やTOPIXのインデックスファンドであれば、日経平均株価やTOPIX自体の値動きはテレビニュースでも報じられていますので、自分から積極的に情報収集しなくても、その日、手持ちのファンドが値上がりしたのか、値下がりしたのかを知ることができます。

一方、デメリットはメリットと裏腹になりますが、個別銘柄への投資のように、上手く行けば短期間で数割~数倍値上がりするといったことは、まず期待できません。分散投資でリスクが軽減される分、突出したリターンも期待しづらくなります。

積立投資に向いている

インデックスファンドは積立投資とも相性が良いです。元々、投資先が分散されている点に加え、積立投資では時間分散の効果も得ることができます。投資先を1つから複数に分散するとリスクが軽減されるのと同様に、投資タイミングを1回から複数に分散することで、割高な時に買ってしまうリスクを軽減できます。この投資先の分散と、投資タイミングの分散を組み合わせることが、長期投資では一般に王道とされています。

インデックスファンドは数千円単位で投資することができ、証券会社によっては月々100円から始められる積立投資もあります。インデックスファンドは、投資初心者にとって心強い投資対象と言えるでしょう。 (提供:マネーLife Style


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