経営者やエグゼクティブ層でスポーツを習慣づけている人は珍しくありませんが、特に注目したいのは彼らの中で「トライアスロン」が流行している点です。体力的な負担が大きく練習にも時間がかかるであろうトライアスロンを、なぜ経営者やエグゼクティブたちは取り入れているのでしょうか。
この秘密がわかると、あなたも生産性の高い時間の使い方ができるようになるかもしれません。
経営者・エグゼクティブにとって体力は欠かせない要素
前提として知っておきたいのが、ビジネスにおける体力の重要性です。自ら会社を動かすためには。経営という仕事に耐えるための体力や、積極的に動き回ることができる体力が求められます。日本政策金融公庫の調べによると経営者の7割近く、若手経営者においては8割近くが事業を営むための体力を重視していることがわかっています。
また、健康であるということは経営の安定に直結します。経営者が体を壊してしまうとそれだけで社員の士気に関わりますし、社長の影響力が強い中小企業であれば業務そのものに支障をきたすでしょう。だからこそ経営者は日ごろから健康に投資しているのです。
このように明確な意識を持っているからこそ、経営者やエグゼクティブたちは運動を習慣づけているといえるでしょう。知識ではなく、マインドに落とし込むまでその重要性を理解することが、三日坊主で終わらない秘訣なのかもしれません。
経営者・エグゼクティブが「限界と戦う」ためのトライアスロン
経営者やエグゼクティブ層のなかで注目されているスポーツは、トライアスロンです。たとえば、USENの宇野会長、ベネッセホールディングスの原田会長、元ライブドアの堀江隆文氏などがトライアスロンをしていることで有名でしょう。どうして彼らはトライアスロンに挑むのでしょうか。そこには経営者・エグゼクティブだからこそわかる合理性があります。
まず、トライアスロンは「過酷」ゆえに経営層に好まれます。経営者やエグゼクティブたちが身につけるべき体力は常識のそれを大きく上回るため、過酷であることは積極的に挑戦する理由になります。しかも、トライアスロンをやり遂げるためには適切なマネジメント能力と戦略性、メンタルの強さが問われます。自らの限界を超えるためには相応の環境に身を置くしかないのです。
また、過酷なトライアスロンをやり遂げることは大いなる自信につながります。エグゼクティブの世界には自らの人生を賭けるほどの場面がつきものです。トライアスロンを乗り越えたという自信と強靭な精神力は経営者を大きく成長させます。
そして、トライアスロンは新たな人間関係をもたらします。トライアスロンが経営者やエグゼクティブたちに好まれるスポーツであるということは、トライアスロンの会場に熱き経営者が集まることを意味します。つまり、トライアスロンをすることは経営者同士のつながりを生み出すことにもなるのです。
有限な時間を最大限活かすなら挑戦してみても
経営者やエグゼクティブたちがトライアスロンに打ち込む意義は「未来への投資」といえます。忙しい経営者が自らの健康維持、能力の向上、人脈の形成に時間を使えるのはそれが大きな資産となることを知っているからです。人の一生は有限で平等だからこそ生産性へのこだわりは大切といえるでしょう。
限られた時間のなかでどのような資産をつくるのか、人生の選択によって何を得るのか。それを深く考えることがエグゼクティブマインドの第一歩です。
(提供:フィデリティ投信)