アマゾンが上海に上陸した理由とは?

中国で、インターネットの普及が伸びてきたという事で、クラウドコンピューティング事業で中国に進出するという事です。中国では、インターネットの普及がまだ半数以上であること、スマートフォンの普及も伸びてきている事から、中国にデータセンターを設置してアマゾンの利便性を高め、収益をはかる見込みのようです。

中国が貿易自由特区を開放して、外資をうけいれやすくなったことや、中国という巨大マーケットが、まだインターネットの普及の未発展途上である事などがあげられること、また中国でも普及してきているスマートフォンメーカーの数千社もアマゾンのクラウドサービスを使っているということで、顧客基盤も広げやすいと見込んでいるようです。


アリババの戦略とは

アマゾン中国進出にたいして、中国のアマゾンともいえるアリババは、中国のネットオンラインショッピングの利用者の約8割がアリババを利用しているというほど、中国でのネットオンラインは一人勝ちの状態です。売上も米アマゾンとイーベイを足してもその収益はまだ倍以上あり、さらに、アリババは、NYSE市場に上場しますので、より知名度が広がり、アメリカへの進出やアジアへのさらなる展開を考えているようです。

他の中国電子商取引についても中国のスマートフォンなどのモバイル端末普及やインターネット普及率に伴い、競争が激化しそうな勢いです。


アマゾンの今後の戦略地域とは?

アマゾンのジェフ・ベゾス氏とアリババのジャック・マー氏、どちらともインターネットの普及からオンラインショッピングの可能性を見出し、ビジネスチャンスをつかんだ人物です。

ジェフ・ベゾス氏は、アリババのNYSE市場の上場に対して、「新たに上場する競合他社の存在に動じる事はなく、我々にとっては影響はない」といっていますが、世間からするとどちらもカリスマ創業者、中国とアメリカという巨大マーケットでお互いの企業がお互いの国で受け入れられていくのかそれともうけいれられないのか気になる所です。やはりそんな話題も提供できるのがカリスマなのでしょうか、今後も話題を提供してもらえそうです。

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