資産形成のメリットは、負担にならない程度の少額資金を毎月こつこつ自動的に積み立てることです。たとえ少額資金でも長期間積み立てていたら、いつの間にか100万円単位、1000万円単位のまとまった資金が貯まっていた、というのが理想でしょう。そんな「チリも積もれば山となる」式資産形成に最も適した投資対象といえるのが、「投資信託」です。
100円や1,000円からでも始められる投資信託の積み立て
投資というと株式や外貨が頭に浮かびますが、最も少ない金額から積み立てできるのは投資信託と言われます。一部のネット証券などではたった100円や1,000円からの積み立て投資が可能で、資金面でのハードルの低さが大きなメリットになっています。
カード決済や銀行口座からの自動振替など多様な積み立て方法が選べたり、毎月だけでなく、毎日や隔月など買い付けのタイミングを自由に設定できたりなど、各社が投信積み立てのサービスを競い合っています。
例えば、月々1000円を40年間積み立てた場合、年率で3%のリターンを得ることができると、40年後の投資元本は48万円、運用収益は約44万円で、総資産は約92万円になります。もし、5%のリターンを得ることができたら、運用収益が104万円になり総資産は約152万円まで増えます。頑張って、月々、積み立てる金額を1万円まで増やせば、毎年のリターンが2%でも40年間で約734万円(投資元本480万円、運用収益254万円)の資産を形成できるのです。
つみたてNISA、iDeCo(イデコ)など節税効果も抜群
最近、投資信託が非常に魅力ある金融商品として意識されるようになった理由には、投資信託へ投資することで得られる「節税効果」もあります。
2017年1月から始まった個人型確定拠出年金、通称iDeCo(イデコ)は、運用で得た収益だけでなく、月々、積み立てる拠出金が所得から差し引かれることで大きな節税効果を得られるのが特徴です。その投資対象に選定されているのは、元本確保型の定期預金や保険商品などを除くと投資信託だけです。
一方、2018年1月から始まった「つみたてNISA」は毎年40万円を上限に最長20年間、積み立て投資した際に得られる運用益が非課税となる制度です。こちらも投資対象は金融庁が選定した158本の公募投信やETF(上場投資信託)になっています(2018年9月28日時点)。
このようにiDeCoやつみたてNISA経由なら大きな節税効果を得られることが、投資信託のさらなる魅力アップにつながっているのです。
投資信託なら品ぞろえも豊富で海外投資も自由自在
投資信託の大きなメリットとしては、運用をプロに任せることで、投資や経済や金融商品の取引に関する知識などがなくても、比較的安心して投資できる点にあります。
投資のリスクが低い国内債券から、リスクはあるもののハイリターンも狙える海外株式、国内株式、安定した利回りに期待できる国内、海外REITなど、投資対象の品ぞろえも豊富です。投信積み立てサービスを使えば、数千円程度の少額資金でも、さまざまなタイプの投資対象に分散して積み立て投資することでリスク分散を図ることもできます。
少額資金から投資できて、iDeCoやつみたてNISA経由なら多大な節税効果もあり、日本だけでなく海外の金融商品にもプロにお任せで気軽に自由に投資できる――。
投資信託は、投資初心者がまずは「お試し感覚」でも、手軽に投資を始める格好の投資対象と言えるのです。
(提供:フィデリティ投信)