米株式市場でハイテク株が迷走している。バロンズ紙によると代表的なハイテク株であるFANNG(フェイスブック、アマゾン、ネットフリックス、エヌビディア、グーグル)の時価総額はピークから合計1兆1000億ドル(124兆円)も吹き飛んだと伝えている。米中貿易摩擦への懸念が世界の株式市場全体の重しとなっていることは周知の通りであるが、中でもFANNGの下げがきつくなっている背景には「業績悪化のほか、目先の利益確保を急いだ群衆心理も作用して負のスパイラルを招いている」とウォール街の市場関係者は指摘する。個人情報の保護を巡る議論も熱を帯びる中、混迷の出口は未だ見えないのが現状だ。
今回は迷走する米ハイテク株についてリポートしたい。