今後のクルーズ旅行のニーズは増えていく

2013年、日本から発着のクルーズが本格的に現れ始め、また外国船の日本発着クルーズでは欧米および中国から日本を訪れる旅客もターゲットに入ってきました。また、豪華なものだけではなく比較的安いランクのクルーズ旅行も増え、若い人の参加も増えてきています。さらに、休みをとりづらい日本企業勤めの人はまとまった時間が必要なクルーズ旅行に参加しにくい一方、柔軟な働き方を認める企業や、ワークライフバランスを重視する人が増えつつあります。

その結果、ずっと20万人足らずで推移してきた国内のクルーズ人口が、去年を契機に大幅な増加を見せており、日本旅行業協会(JATA)の糸川氏は、2016年までに50万人規模に膨らむと予想しています。各旅行会社も、潜在的なニーズを発掘しようと、ターゲットの富裕層が頻繁に利用する百貨店などで、クルーズ旅行の説明会などプロモーション活動を活発に行っています。


日本クルーズのクオリティーはまだ上がる余地あり

日本船のクルーズも出てきていますが、やはり外国船の方が船の大きさや規模、ツアーの種類など豊富な品ぞろえを用意しています。

また、カジノなどでも外国のクルーズ船では、本物のお金を使って遊べますが、日本の領海内や港ではまだ賭博は禁じられているため、日本の船でのカジノでは賭け事はできません。ですが、今度の秋に、総合型リゾート(IR)(通称カジノ法案)と呼ばれる法案が通れば、船上でのカジノもできるようになるでしょう。

サービスの価格帯が広くなり、サービスの質が上がり、選択肢の数が多くなれば、当然クルーズ旅行がどんどん魅力的になり、クルーズ観光客も増加するでしょう。今後の焦点は、どの企業が新しい市場でシェアを握っていくかに移っていくでしょう。

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