サラダ用カット野菜は危険?

新鮮な野菜は、切ると空気中の酸素とふれ酸化して腐ってしまいますが、カット野菜は、開封しないかぎり腐ることはありません。消費期限はありますが、そもそも必要な分しか入っているのを買わないので、効率よく使用することができます。

しかし、カット野菜の大半は、安い外国からの輸入品が使用されていたり、カット野菜の保存方法もかなり衛生面が重視されるので、消毒がされています。カット野菜は、危険とか栄養がないとかいう事が言われていますが、カット野菜に、次亜塩素酸ナトリウムという薬品をつかって消毒をする事が理由のようです。

消毒した野菜は、その後なんどもまた洗浄されて食べても安全な状態にして、販売されます。スーパーで販売されているものは、食中毒などを防止するため、消毒が必要になります。消毒は、殺菌をして微生物を排除する為に使用されており、次亜塩素酸ナトリウムは、薬品としては、危険ですが、食品添加物として認可されている事もあり、使用が禁じられているものではなく安全に食品として販売するために消毒は欠かせないようです。

また、見た目の鮮度を保つ為や野菜の変色を防ぐためにph調整剤も使用されている事があります。普通に畑でとってくる野菜だと水洗いだけで食べられる物が新鮮でよいと思いますが、現代で生活するうえでは、なかなか難しい所なので、薬品を使うことに対して賛否両論あるかとは思いますが、食べても危険ではないように販売されているのが現状です。


カット野菜で大きく変わる企業とは?

カット野菜は、もちろん野菜がないとつくれませんので、カット野菜をつくる所は農家が兼業している所が多いようです。農家としても腐る心配がなく、売れるので収益が安定するという事もあるようです。

ただ、自前の野菜を使用するのではなく、ほとんどが海外でで生産された野菜を使用していたり、外食などで使用しているものは、海外での工場でつくられているものもあるので、食の安全が危ぶまれている今、企業の生産地、生産過程、製造過程内容というのはしっかりと確認していきたいところです。

また、企業も同様に、生産地の確保等や安全性の課題が大きくなるようです。ただ、外食産業においては、安定的な供給が見込まれるカット野菜は人件費の削減や設備の、保管などのコスト削減に大きく関わるので、外食産業に影響がでてくるか防錆があります。カット野菜に使用する、殺菌処理等や機材にも商機があるようです。


今後のサラダ用カット野菜の需要

今後「カット野菜原料」の市場規模は、約600億円→「カット野菜製造」の市場規模は約1,330億円→「カット野菜販売」の市場規模は約1,900億円といわれて、まだまだ成長過程にあるとみています。例えば食品大手のカゴメも、カット野菜ビジネスに注目しています。切る手間が省けることを売り込む戦略で、 内市場で伸び悩んでいることから、 新たな顧客層の獲得が狙いです。今後ますますこういった食品大手がカット野菜ビジネスに参入してくることが容易に想像できます。

問題としては、生産地や工場の設備投資など食の安全性を問われる中で、国内生産だけでは賄えないカット野菜を国がどう支援していくかによって、野菜の在り方も大きく変わっていくのではないかと思います。高齢化する日本、シニアにやさしい国づくりも頼みたいところです。

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