3月決算企業の第3四半期決算も2月中旬に終了となりましたが、日本経済新聞の集計によるとその結果は米中貿易摩擦などの影響もあって経常利益が前年同期比2%増に止まり、中間期の12%余りの増益から増益幅が大きく縮小してしまいました。しかし、こうしたなかでも残すところ後3カ月ということもあって通期の業績予想を上方修正する企業も少なからずみられました。

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そしてそうした銘柄のなかには上方修正で営業利益の最高益更新の確度が一段と高まったものもみられます。例えばトナミホールディングス(9070)では営業利益の見通しを従来の65億円から70億円へと引き上げたことで1992年3月期の最高益を27年ぶりに更新する可能性が一段と高まっています。また、ダイフク(6383)やIHI(7013)などでも上方修正で前期に続いて最高益を更新する可能性が高まっています。

上方修正で最高益更新の確度が一段と高まった3月決算銘柄
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金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト

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