日米ともに決算発表が本格化 23日の日本電産に注目

マーケット展望
(画像=Thinkstock/GettyImages)

今週は日米ともに決算発表が佳境を迎える。米国では23日にP&G、コカコーラ、24日にはマイクロソフトやキャタピラー、フェイスブック、25日にはアマゾン・ドット・コム、26日にはシェブロン、エクソンモービルなどの主要企業が1-3月期の決算を発表する。企業業績などを手がかりに、S&P500など主要株価指数が再び過去最高値を更新する公算も高く、日本株にも追い風となろう。

日本でも3月期決算企業の決算発表が本格化する。今年はGW10連休の影響で、前半戦の集中日は26日で、約200社が決算発表をおこなう。

注目は主要企業の中で先陣を切って23日に発表する日本電産の決算だ。1月に業績下方修正の記者会見の席で永守会長は「(18年)11月、12月とガタンガタンと落ち込んだ」「46年経営を行ってきたが、月単位でここまで落ちたのは初めて」と述べ、大きく報道された。それから3ヶ月経つ。この間の変化について、永守氏がどのようなコメントをするか注目されよう。最近の中国の指標ではだいぶ景気が回復しているように見て取れる。おそらく前回よりは状況が改善しているはずで、それを示唆するようなコメントが出るだろう。振り返ってみれば日本電産の下方修正は相場底入れのシグナルとなってきた。今回の決算発表では、業績面での底入れ確認となるか。

GW10連休を控えて需給の一時的な歪みで相場が振れるかもしれない。受け渡しが連休にかからないように買い戻しニーズは23日までに集中する一方、後半には機関投資家のポジション圧縮の売りが出る可能性がある。連休前は様子見機運も強まるため、薄商いで値がうごきやすいことにつけ込んだ投機筋の仕掛け売りにも警戒するべきか。

しかし、これまで何度も言っている通り、連休中には海外で悪材料が出る可能性もあるが、同時に、またそれ以上の確率で好材料が出る可能性のほうが高い。米中通商協議が実質的に最終段階に来ており、連休中にポジティブなニュースフローが出ないとも限らない。安易なポジション・クローズは慎むべきだろう。

予想レンジは2万2000~ 2万2600円。

広木隆 広木 隆(ひろき・たかし)マネックス証券 チーフ・ストラテジスト
上智大学外国語学部卒業。国内銀行系投資顧問。外資系運用会社、ヘッジファンドなど様々な運用機関でファンドマネージャー等を歴任。長期かつ幅広い運用の経験と知識に基づいた多角的な分析に強み。2010年より現職。著書『9割の負け組から脱出する投資の思考法』『ストラテジストにさよならを』『勝てるROE投資術


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