菅下清廣氏に誰でも実践できる「お金持ちになる方法」を教わる本特集も、残すところあと2回。第6回は「投資を勉強する方法」について聞いた。
投資の勉強は読書と経験で
──投資を勉強したいと思っている人は多いと思います。何から始めるのがいいでしょうか。
知識が全くなければ、最初は幅広い知識を身につけることからです。広く浅く勉強する。それには雑誌がいいでしょう。たとえば、『ダイヤモンド・ザイ』とか『日経マネー』などです。投資関連雑誌を読んでみて、面白そうな会社を見つけたら「四季報」やその会社のホームページなどをよく読んでみる。これが入門編です。
いくら勉強しても、投資は実戦を経験しないとだめですから、最低単位の100株から始めてみるのをおすすめします。買ってみたものの、ドンっと株価が下がってしまったら終わりなので、値下がりしても、金額的にダメージの低い銘柄を選びましょう。最初は株主優待や配当利回りが高い銘柄に投資してみるのもいいと思います。とにかく体験するというのが初級編です。
そこからもう少しレベルを上げたい人は、少なくともチャートの勉強は必要です。拙著『株とチャートでお金持ちになる』(実務教育出版、2016/2/16刊)のなかで、初級者向けの極めて簡単なチャート解説をしています。チャートのことを知っている人からすると「菅下さん、なんでこんな簡単なことを書いているの?」と聞かれることもあるくらいやさしい内容です。
次のステップでは、『酒田五法は風林火山―相場ケイ線道の極意』(日本証券新聞社、2004/5/12刊)という本がおすすめです。これを読むと、「チャートは読むものではない、チャートは体得するものである」ということがわかってきます。そこがわかってくると、中級から上級レベルにステップアップするのではないでしょうか。
――上級者になると、どのような勉強が必要になるのですか。