サラリーマンの副業として一般的になりつつある不動産投資。ただ、関心はあるけれど借金に抵抗感があって不動産投資に踏み切れないという人も多いのではないでしょうか。この記事では、借金が怖いという心のメカニズムと借金のリスクを低減する考え方について解説します。
会社員の信用で不動産投資を始めたいけれど不安
「会社員は信用でお金を借りられる」というフレーズを耳にすることがあります。金融機関は、貸したお金が将来的に回収できるかを様々な基準で審査します。定期的に決まった給料を受け取る会社員は、収入が不安定な自営業者と比較して信用が高いと言えるでしょう。
金融機関の審査では有利に働く会社員という立場ですが、最近では会社からの給料だけでは老後までに十分な貯金をすることが難しいのが現状です。2017年の総務省の家計調査報告では、年金だけでは生活費をカバーできないことも分かっています。
こういった背景から、会社員として勤めながら副業で老後に備えようと考える人も増えています。会社員の副業には様々なものがありますが、代表的なのは不動産投資です。
不動産投資は、物件選びさえ慎重に行えば、その後は管理会社と連携することによってほとんど手間をかけることなく安定的に収入が得られるというメリットがあります。忙しい会社員にとって、本業以外に時間を割くことは簡単ではありません。だからこそ、不動産投資は会社員に適した副業と言えます。
入念な情報収集によってリスクを低減させる
資産形成の必要性や不動産投資への興味がありながらも、借金が怖くてなかなか決断できないという人もいるでしょう。人間はリスクを恐れる生き物なので、借金に抵抗感を持つのはある意味自然な反応と言えます。
しかし、借金にリスクがあるからといって選択肢を減らしてしまうのはもったいないことです。きちんと情報収集をして下準備をすれば、リスクを限りなく低減し、収益を最大化することもできるのです。
「良い借金」と「悪い借金」の違い
人はなぜ、借金に対して無条件に恐怖を感じるのでしょうか。それは、返済できなかった場合に今既に持っているものを失うのではないかという不安がよぎるためです。
具体的には、家を差し押さえられるのではないか、これまで貯めてきた貯金をはたかなければならないのではないかといった不安を感じます。
しかし、不動産投資の場合はローン返済などの支出が増えるだけではありません。同時に家賃として収入が増加します。家賃収入が返済額を上回るのであれば、借金に対して恐怖を抱く必要はありません。
また、ローン残高のことを考えると気が遠くなるという意見も聞きます。しかし、物件そのものが資産として手元にあるのであれば、ローン残高だけを見て怯える必要はありません。物件の資産価値がローン残高を上回っていれば、いざという時は現金化してしまえば済む話です。
不動産投資で借金が「悪くない理由」
まとめると、次のような状態であれば借金を怖がる必要はないということです。むしろ、資産形成においては効率的な状態と言えるでしょう。
① 収入>返済
② ローン残高<売却価格
借金には「良い借金」と「悪い借金」があります。車や家など生活のために必要なものを購入する借金や、不動産投資など資産をさらに増やすための借金は良い借金です。いわゆる消費や投資に該当するのであれば、借金を過度に恐れる必要はありません。
悪い借金とは、いうまでもなく浪費に該当する借金です。衝動買い、ギャンブル、ゲームへの課金など将来性がなく本来必要でないもののために借金をすることで首が回らなくなると、人生が損なわれてしまう可能性があります。浪費は自分でコントロールできる範囲にとどめておくようにしましょう。
リスクに備えれば借金は怖くはない
良い借金とはいえ、リスクがないとは言い切れません。家のローンであっても、身の丈に合わない借金であれば返済が苦しくなることもあるでしょう。
良い借金をするうえで大切なのは、将来への見通しと計画性です。しっかりと事前にシミュレーションをすることで、借金のリスクはできる限り低減することができます。不動産投資であれば、情報収集や勉強、信頼できる専門家との出会いによって、将来への見通しを立てることができます。(提供:YANUSY)
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