4月下旬からスタートした3月決算企業の本決算発表も先月中旬に終了しましたが、日本経済新聞の集計によると前期は自動車や機械などの製造業の苦戦が目立ち純利益が小幅ながら3期ぶりの減益となってしまいました。こうしたなか昨日は営業利益の実績が会社計画を大きく上回った銘柄を取り上げましたが、今回はマーケットの期待を大きく上回った銘柄をリストアップしてみました。
具体的にはTOPIX500採用の3月決算銘柄のなかから営業利益の実績がコンセンサス予想を1割以上上回ったものをピックアップしてみました。例えば営業利益が2兆円を超えトヨタ(7203)に迫る規模となったソフトバンクグループ(9984)では実績がコンセンサス予想を2割余り上回りました。また、営業減益ながら武田薬品工業(4502)でも実績がコンセンサス予想を2割近く上回っています。
金山敏之(かなやま・としゆき)
マネックス証券 シニア・マーケットアナリスト
【関連リンク マネックス証券より】
・GRI(グローバル・リスク・インディケーター)消灯 リスク回避モード後退で円をショートに
・米国株戻りの背景/自動車各社の株価動向
・雇用統計の下振れだけでは利下げは決められない
・日経平均2万1000円の大台固めにトライ 米利下げ観測は先走り過ぎ
・老後資金不足=2000万円は本当か?