【目次】
①ユナイトアンドグロウIPOの基礎情報
②ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)【12/6更新】
③IPOジャパン編集長 西堀敬 氏のコメント 【12/4更新】 ※有料会員限定
- 会社名
- ユナイトアンドグロウ株式会社
- コード
- 4486
- 市場
- マザーズ
- 業種
- 情報・通信業
- 売買単位
- 100株
- 代表者名
- 代表取締役社長 須田騎一朗 /1966年生
- 会社住所
- 東京都千代田区神田駿河台4-3
- 設立年
- 2005年
- 社員数
- 155人(2019年10月31日現在)
- 事業内容
- 中堅・中小企業の情報システム部門を対象とした IT 人材・知識のシェ アリングサービスの提供とセキュリティコンサルティングサービスの 提供、およびオープンナレッジサービス「Syszo」の運営
- URL
- https://www.ug-inc.net/
- 資本金
- 100,000,000円 (2019年11月15日現在)
- 上場時発行済み株数
- 1,815,500株
- 公開株数
- 469,400株
- 連結会社
- 1社
- スケジュール
- 仮条件決定:2019/12/02→1,210~1,270円に決定
- ブックビルディング期間:2019/12/03 - 12/09
- 公開価格決定:2019/12/10→1,270円に決定
- 申込期間:2019/12/11 - 12/16
- 上場日:2019/12/18→初値3,205円
- シンジケート ※会社名をクリックすると外部サイトへ飛びます
- 主幹事証券:SMBC日興証券 (SMBC日興証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:SBI証券 (SBI証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:マネックス証券 (マネックス証券の詳細記事はこちら)
- 引受証券:岩井コスモ証券
- 引受証券:丸三証券
- 引受証券:エース証券
- 大株主
- 須田騎一朗 36.37%
- エス・アセットマネジメント(株) 30.33%
- 横河レンタ・リース(株) 4.85%
- ニッセイ・キャピタル5号投資事業有限責任組合 3.64%
- 岡美恵子 2.85%
- ユナイトアンドグロウ従業員持株会 1.93%
- 須田愛子 1.82%
- YSアセットマネジメント(株) 1.66%
- 藤森肇 1.21%
- グローバル・タイガー・ファンド3号投資事業有限責任組合 1.03%
- 髙井庸一 1.03%
- 業績動向(単位:1千円)
売上高 経常利益 当期利益 純資産 - 2016/12 単体実績
832,480 14,286 10,367 261,145 - 2017/12 連結実績
1,175,661 103,838 67,577 336,981 - 2018/12 連結実績
1,388,342 176,262 123,343 491,718 - 2019/09 第3四半期連結実績
1,186,003 156,579 111,606 591,740 - ロックアップ情報
- 指定された株主は上場後90日目の2020年3月16日または上場後180日目の2020年6月14日までは普通株式の売却ができず(例外あり)
- 調達額(公開株数×公開価格)
- 5億9613万8000円(469,400株×1,270円)
- 潜在株数(ストックオプション)
- 200,600株
- ビジネスモデル解説(執筆=株価プレス管理人)
- ユナイトアンドグロウ株式会社<4486>は中堅・中小企業に対し、情報システム部門を支援する会員制サービス及び、セキュリティコンサルティングサービスを提供する企業である。
主に東京都千代田区を中心とした、東京23区内の企業や事業所に対しサービスを提供している。
■事業内容詳細
同社は、①中堅・中小企業に対して情報システム部門を支援する会員サービスであるインソーシング事業に加え、②情報セキュリティコンサルティングを行うセキュリティ事業の2事業部門より構成されている。
●①インソーシング事業について
中小・中堅企業では情報システム部門の人員不足が深刻化しているが、同社ではシェアード社員(スキルレベルが20段階存在)が顧客のオフィスを訪問し、顧客が自社人材だけでは対応できないIT課題等をヒアリング・整理し、複数のシェアード社員で解決の支援を行っている。
尚、業員数50~1,000名規模且つ東京都千代田区を中心とした、東京23区内に所在する企業や事業所がサービス対象である。
具体的には、ITインフラの整備やヘルプデスク等のシステム運用から、ホームページ更新やSEO対策、情報セキュリティ対策など、中堅・中小企業の情報システム部門の多彩なニーズをサポートしている。
またサービス提供については、ポイント制料金システムを導入している。顧客はポイントを事前に購入し、時間課金により利用したポイント分が月々消費される仕組みである(余ったポイントは翌月以降に繰り越し可能)。
●②セキュリティ事業について
PCI DSS準拠(※)や認証取得のための支援・コンサルティングサービス提供、情報セキュリティマネジメント関連文書の整備支援業務、海外企業の日本展開における日本基準への適合支援業務を提供している。
またサイバーテロやセキュリティ事件・事故が発生した場合の、対応支援(原因究明、メディア対応、関係省庁への報告等)サービスも提供する。
尚、セキュリティ事業は連結子会社であるfjコンサルティング株式会社が手掛けている。
※カード会員情報の保護を目的として策定されたカード情報セキュリティの国際統一基準
■部門別売上高
2018年12月期の部門別売上損益は下記である。
2018年12月期 売上高14億円、営業利益1.7億円
・インソーシング事業 売上高12億円、セグメント利益4.0億円
・セキュリティ事業 売上高2.1億円、セグメント利益0.5億円
インソーシング事業中心の売上構成となっている。またセキュリティ事業についても既にわずかながらも黒字化した状態である。
■業績推移
2016年12月期 売上高8.3億円、経常利益0.1億円、当期純利益0.1億円
2017年12月期 売上高12億円、経常利益1.0億円、当期純利益0.7億円
2018年12月期 売上高14億円、経常利益1.8億円、当期純利益1.2億円
2019年12月期(予想) 売上高16億円、経常利益1.8億円、当期純利益1.2億円
※2017年12月期より連結決算
着実に増収増益を重ねている。ただし2019年12月期は増収の一方で、利益水準はIPO費用等の計上により横ばいの予想である。
2019年12月期Q3(累計)は、売上高12億円、経常利益1.6億円であり、通期予想達成に向け順調に進捗している。
■財務状況
2018年12月期末時点で、資産合計9.2億円に対して純資産合計4.9億円、自己資本比率54%である。
借入金0.3億円と前受金2.3億円(顧客からの前払いポイント)が存在する一方で、現預金6.5億円を有しており、財務的な懸念事項はない。
■資金使途
IPOにより4.1億円の資金調達を行い、下記の使途を予定している。
・事業拡大に伴う人材確保に係る人材採用費 1.8億円
・役職員の業務スキル向上のための教育研修費 0.5億円
・当社グループの認知度向上及び事業の拡大のための宣伝広告費 0.8億円
・業務効率化のためのシステム投資費用 0.5億円
・情報システム担当者への情報提供を目的としたメディア構築のための費用 0.5億円
顧客にサービスを提供するシェアード社員の採用やスキル向上のための教育に、調達資金の半数以上が投じられる。
■株主構成
須田社長は筆頭株主(株式シェア36%)であると同時に、第2位株主のエス・アセットマネジメント株式会社(同30%)を資産管理会社として保有している。須田社長の関連で、株式シェアの60%以上が保有されている。
VCとしてはニッセイ・キャピタル5号投資事業有限責任組合(同3.6%)、グローバル・タイガー・ファンド3号投資事業有限責任組合(同1.0%)が出資を行っている。
また事業会社として横河レンタ・リース(第3位株主、同4.9%)、オウケイウェイヴ<3808>(同0.3%)が出資している。
■まとめ