要旨

インド経済の見通し
(画像=PIXTA)
  • インド経済は7-9月期の成長率が+4.5%となり、6年半ぶりの低水準を記録した。
  • 7-9月期は消費の持ち直しと公的部門による景気の下支えがあったものの、製造業や建設業を中心とする民間企業の投資が減退、輸出も減少した。政府は8月と9月に景気刺激策を打ち出したが、昨年から続く景気減速を食い止めるには至らなかった。
  • 当面は内外需が停滞し、19年度が+5.2%成長と、18年度の+6.8%成長から大きく減速するだろうが、20年度は農村部の需要回復や輸出の底打ち、政府と中銀の景気下支え策の効果発現などにより+6.3%成長まで回復すると予想する。