記事は2020年1月21日発売の『ZUUonline magazine』3月号に掲載されている特集からピックアップしています。

DAIBOUCHOUさん PROFILE
2000年に、会社員として働く傍ら、200万円を元手に株式投資を開始。2004年から専業投資家に転身。信用取引をフル活用し、不動産関連株への集中投資で資産を“大膨張”させることに成功。以降、2億4000万円→9000万円→10億円→5億円など山あり谷ありの資産の増減を経験。現在は実物資産(不動産)や複数の割安成長株への分散投資を心がける一方、 セミナーなど投資家への啓蒙活動に取り組んでいる。

“億超え”の専業トレーダーの先駆け的存在だったが、2度、3度とピンチに陥って資産を大きく減らしたDAIBOUCHOUさん。見事に復活を遂げ、今も多数の割安成長株を運用中だ。

かつてはハイレバで大勝負。今はインデックス+αで十分

株で1億円をつくった“億り人”トレーダーたちの素顔
(画像=Dragon Images/shutterstock.com,ZUUonline)

コンピューター関連会社に勤める傍ら、200万円を元手に株式投資を開始。3年目から信用取引を活用するようになった。すでに500万円程度まで増えていたので、信用取引なら約3倍の1500万円を動かせるからだ。そして、新興不動産デベロッパーを片っ端から買った。そのころの不動産株は不人気で、好業績なのに割安に放置されていた。

すると、仕込んだ銘柄の大半が最安値に対して10倍、20倍に急騰し、信用取引を始めて1年後には資産は1億円を突破。さらに不動産流動化関連にも手を広げると、こちらも大当たりで資産は一気に2億4000万円まで増えた。

それもつかの間、直後の大暴落で9000万円まで減らしたが、僕が保有していた不動産関連銘柄は急反発に転じ、ほぼ半年後には1億6000万円まで挽回。しかも、2005年の後半から相場全体が派手に上昇したので、その年末には10億円の大台に乗せることに成功した。

ところが、翌年になって早々にライブドアショックが発生し、資産は一気に半減。そこで、日本株から中国株やベトナム株に乗り換えたものの、新興国の株式市場も下落色を強めたので、J-REITに資金を避難させた。だが、2008年のリーマンショックを機にJ-REITもすべて売却し、いったん撤退して様子を見ることにした。

再開したのは2010年。2007年に結婚したこともあって、自分で自由に使える数百万円に元手を限定し、以前よりも信用取引のレバレッジも抑えるようにした。当初は底値が堅い株主優待株に的を絞っていたが、原点回帰で成長性を秘めた割安株に注目するようになった。もはや昔のように、短期間で何倍にも増やそうとは思っていない。現在の主要ポートフォリオは後述するが、インデックス+α(プラスアルファ)程度のピッチで、地道に増やしていけばいいというスタンスで投資している。