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多角化戦略を推し進め、積極的に攻めに出るローソン

9月30日、コンビニエンスストア大手のローソンは、首都圏や関西を中心に高級スーパーを展開する「成城石井」の買収を発表。

ローソンは、10兆円を超え飽和状態にある国内市場において、独自の多角化戦略で異彩を放っている。低価格ながら生鮮食品も数多く揃える「ローソンストア100」、健康的な品揃えで女性をターゲットに据えた「ナチュラルローソン」を展開し、今年2月には「利便性と幅広い品揃えを兼ね備えた新しい進化型コンビニ」という触れ込みで「ローソンマート」を出店、スーパー業界にも足を踏み入れている。

一方、1972年に創業された成城石井は、欧米の輸入食品やオリジナルの惣菜を中心とした高価格帯の商品を数多く取り揃えたスーパーとして独自の路線を歩み、関東圏を中心に120店舗を展開している。


「成城石井」買収にみるローソンの狙いとは

ローソンは、自社の持つ購買データやロジスティクスをいかせると判断し、大都市圏における高級志向と低価格志向、これらの二極化への対応を強化し、圧倒的な競争力を有する業態として成城石井の買収を決断。この背景には、首都圏を中心に109店を展開する高価格帯のコンビニ「ナチュラルローソン」の成功があるだろう。この「ナチュラルローソン」の日販は、現在ローソンよりも高くなっており、このことからもうまくシナジーを発揮できると考えたと思われる。また、前CEOの新浪氏(現サントリーCEO)は、2013年10月に、この「ナチュラルローソン」を全国展開し5年で3000店規模を目指すと発表している。だが、現状は全くと言っていいほど進んでいない。関西・中部での高価格帯顧客の獲得、店舗拡大を買収に求めたという見方もできるだろう。

かつては4万店で飽和すると言われていた国内のコンビニ市場だが、現在は5万店を突破。首都圏では、単身者や高齢者を狙った電鉄系のスーパーがコンビニ化し、さらに競争が激化している。独自の路線を突き進む「ローソン」の次の一手はいかに。

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