外出には「許可証」が必要。ただ……

エッサウィラでは、知り合いのフランス人の家に民泊しています。

許可証がないと外出できなくなったのですが、近所で買い物するぐらいは許されるのか、ゴミを捨てることもできないのか、詳細はよくわからず。

ただ、外国人は許可証の対象外との噂も流れてきて、その治外法権についてネットで調べてみたのですが、

モロッコ,石澤義裕
(画像=THE21オンライン)

当然、すべてアラビア語。外国人にはまったくわかりません。

民泊の娘さんから、外出許可証のプリントをもらいましたが、

モロッコ,石澤義裕
(画像=THE21オンライン)

これもまったく意味がわからず、そもそも、どこが上でどこが下なのかもわかりません。

もう2ヶ月間以上もモロッコに滞在していますが、欧米人観光客も多いモロッコでは本来、アラビア語ができなくてもそう不自由することはありません。事ここに至ってはじめて、異国情緒を味わっています。

この許可証は必要事項を記入したあとで、役所か警察官のサインをもらってお墨付きになるとのこと。

民泊の人の助けも借り、なんとか必要事項を記入。外出許可を得るために無断外出をするというプチ冒険を楽しみつつ、近くにいた警察官にサインをお願いしたところ、

「いやー、そんなんいいですわー、ようしませんわー(超訳)」

みたいな意味不明の謙遜とともに断られました。

ヨーロッパ以上の危機管理体制を突っ走るモロッコ政府ですが、現場はThis is Africa。上意下達とはいかないようです。

スーパーは一瞬品薄も、今では平常

外出制限から、約3週間が経ちました。

家から10分と歩かないところに、漁港や旧市街の市場があります。

本来ならここで新鮮なエビや魚を楽しめるのですが、いまだに外出許可証は無認可。そもそも港や市場が開いているかどうかもわからないので、エビとイワシは自粛します。

外出は、食料品の買い出しだけ。

朝は、近所のパン屋へ。スーパーマーケットへは週に一回。

緊急事態宣言が出たころのスーパーマーケットは、卵、鶏肉、ベーコンが品切れ。パスタや米の棚はスカスカ。一瞬、買い占めがあったようでしたが、いまは防毒マスクの青年がうろついている以外、平常です。

ちなみに日本では不足していたトイレットペーパーは、ずっと山積みでした。ムスリムは水で洗うから、あまり必要ないとのことです。

ちなみに外国人は飲酒が許されているモロッコですが、コロナ撲滅まで願掛け禁酒中です。

モロッコ,石澤義裕
パンを買った妻。青い窓枠の店がパン屋さん。(画像=THE21オンライン)