「老後の生活費が不足しないよう投資を」という論調は聞き飽きた、という人もいるだろう。今回はそんな人向けに、別の角度から見た投資の魅力を紹介する。ネガティブな動機ではなくポジティブな動機で投資することで、新たな発見や効果が得られるだろう。

ネガティブな動機をポジティブな動機に転換

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(画像=shutterstock.com)

「老後に苦労しないために」「インフレに負けないために」といった理由で投資をすすめる文章は多い。投資の必要性を理解してはいるものの、「マイナスをゼロにする」ネガティブな動機に飽き飽きしている人もいるだろう。

せっかく投資をするなら、「ゼロをプラスにする」ポジティブな動機に注目したい。今回、投資の魅力として紹介したいのは「投資家の視点」を身につけられるという点だ。

日本では、労働を提供することで対価を得るサラリーマンや公務員といった働き方が一般的だ。一方で、一部には投資を専業とする投資家が存在する。

サラリーマンや公務員の働き方では、基本給として予め提示された金額があり、月収ベースでは大幅に変化することは少ない。収入を計画できるという面ではメリットだが、同時に大きく収入が上振れする可能性も少ないと言える。

上記と比較すると投資家は、場合によって大きく収入が変動する。投資による収入や損失は自分次第であり、大きな収入を得られるケースもある。

サラリーマンや公務員であっても、働きながら投資を始めることで、「投資家の視点」を身につけられる可能性がある。「投資家の視点」で物事を見れば、生活のあり方が少しずつ変わってくるだろう。

いずれは、不労所得で生活できる領域に達するかもしれない。せっかく投資をするなら、投資によって得られる金銭的なメリットだけでなく、「投資家の視点」を身につけることを意識するようにしたい。

「投資家の視点」とは ? 投資によって身につくスキル

「投資家の視点」とは、投資の観点で世の中のできごとやニュースを読み解く力のことだ。「投資家の視点」を身につければ、新たな価値観を形成し、大局を見極められるようになるだろう。

たとえば、「投資家の視点」を身につけることで、新聞を読んだりニュースを見たりする時のインプットの質が全く違うものになる。

これまで他人事にすぎなかったようなニュースについても、「投資家の視点」で見れば意味を持ち始める。

海外情勢や諸外国の政治情勢、経済状況などが、「生きた情報」として自分の中に流れ込み、情報同士がつながっていく感覚を体感できるだろう。「あの国では経済成長が著しい。企業を誘致しているから、今後大きな技術革新が生まれる可能性がある」といった仮説を、自然と持てるようになる。

投資を通じて、仕事や普段の生活でも活かす知識を身につけよう

「情報同士をつなげ、自分なりの仮説を持つ」ことが習慣化すれば、それは投資以外のビジネスや日常生活において、さまざまなメリットを生み出すだろう。

仕事では、新たなビジネスチャンスを発見したり、自分のアイデアでプロジェクトを成功に導いたり、新規事業を創造したりできるかもしれない。また、日常生活では、先を見越した後悔のない買い物ができたり、新たな視点で支出項目を見直したりできる。

また、情報があふれている現代社会において、人を惹きつけるのは「独自のものの見方」だ。「この人といれば勉強になる」と周囲が感じれば、自然と有能な人材が集まってくるようになる。そうやって築いた人脈は、公私ともに多くのメリットをもたらすだろう。

「投資家の視点」は、身につけば一生ものだ。大局的に物事を見られる人間は、自然と発言や行動に深みが生まれる。投資を通じて「投資家の視点」を身につければ、きっとあなたの人生は豊かになるだろう。(提供:大和ネクスト銀行


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