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IPO初値予想ブログなら、キムさんのIPO投資日記」を運営。このブログはIPO(新規公開株式)について銘柄別に詳しく情報を発信しています。ブログ運営歴は14年目を迎えIPOについての知識だけは誰にも負けません。初値予想を中心に情報共有できるサイトを目指します!大学卒業後、病院事務職を数年経験し現在は自動車関係の仕事をしています。普通の人がIPOを続けるとどうなるのか自分で実証します。

2020年12月7日(月)15:00編集部注
読者の方から記載内容についてご指摘頂き、12/6〜12/7にかけて記事内容を修正しております。

エンジェル税制を利用すると節税ができる!その内容をご紹介

エンジェル税制,節税
(画像=PIXTA)

個人投資家がベンチャー企業に投資を行う際、エンジェル税制を利用すると税制上の優遇措置を受けることができます。

最近は個人投資家がインターネット上でベンチャー企業へ投資できる環境が整い、誰でも簡単に投資を行えます。リターン目的であったり投資を通じて企業応援を行ったりと、投資家の考えは様々でしょう。

株式投資型クラウドファンディングでは、個人投資家がベンチャー企業へ簡単に出資できるスキームが構築されています。こちらでエンジェル税制を利用してみると良いかもしれません。

ただし、エンジェル税制は全てのベンチャー企業で利用できる訳ではありません。定められた要件を満たすベンチャー企業に対してのみ利用できる制度です。

エンジェル税制を利用するにはどうする?

株式投資型クラウドファンディングを行っている企業の投資案件を確認していると、エンジェル税制適用となっている案件を度々見かけます。

また、中小企業庁でエンジェル税制の対象企業を探すことも可能です。事前確認制度を利用した企業の場合は、経済産業省のホームページで会社名が公表されます。

優遇措置にはAとBがあります。経済産業省では以下のように説明がなされています。優遇措置Aには控除対象となる上限があり、優遇措置Bには控除対象となる投資額の上限はありません。

【優遇措置A】
設立5年未満の新しい事業を実施する企業に投資した金額が、総所得金額から控除できます。
※ただし、上限1000万円(令和3年1月1日以降は800万円)と総所得金額×40%のいずれか低い金額が上限

【優遇措置B】
設立10年未満の新しい事業を実施する企業に投資した金額全額が、その年の株式譲渡益から控除できます。

https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/chiiki/angel/structure/index2.html

投資を行った企業の株式を売却して損失が出た場合、投資を行った年の株式譲渡益と損益通算できます。また、その年に通算できなかった損失を翌年以降3年間にわたり繰り越しでき、順次株式譲渡益と通算することも可能です。

エンジェル税制の制度を利用するためには、適用される企業に投資を行うだけです。

また優遇措置Aを満たす企業に投資を行った場合に限り、確定申告時に優遇措置Bを選択することができます。優遇措置Bに投資を行った場合は優遇措置Bしか選べません。

節税につながるため利用してみる価値はあるでしょう。

株式投資型クラウドファンディングの場合、事業者が経済産業大臣からエンジェル税制の認定事業者と認定されなければ、インターネットを利用したエンジェル税制を利用できません。

エンジェル税制の認定を受けていると人気案件になる可能性も高まるでしょう。

エンジェル税制の利用から確定申告までの流れ

エンジェル税制を受けるには、投資を行う企業がエンジェル税制の対象企業であることが前提です。株式投資型クラウドファンディングを行う企業が対象企業の場合、募集画面に表示があるためわかりやすいでしょう。

投資を行った後、対象企業に確定申告で必要となる書類を交付してもらいます。交付書類は以下の3つです。

①都道府県知事印が押印された確認書
②投資をした個人が一定の株主に該当しないことを確認した書類
③株式異動状況明細書

個人投資家は確定申告時にこの3つを利用する流れになります。投資家が行う作業は少ないため、適用案件に投資を行った場合は税制優遇をできるだけ利用しておきましょう。

会社員だと確定申告自体が面倒だと思う人もいるかもしれません。しかし投資の合計金額が多くなれば、利用することでメリットがあるでしょう。

なお、今回は株式投資型クラウドファンディングを例に出しましたが、個人投資家が直接エンジェル税制の適合企業に株式投資を行う場合でも同じです。また、エンジェル税制の認定投資事業有限責任組合経由の適合企業への投資でも適用されます。

株式投資型クラウドファンディングへ投資を行う方法を紹介

個人投資家がエンジェル税制を利用するには、株式投資型クラウドファンディング事業者で取り扱いがある案件に投資を行うことが現実的で簡単でしょう。

一般的に「エンジェル投資家」は1企業に対して250万円~1,000万円、もしくはそれ以上の投資を行う投資家を指します。株式投資型クラウドファンディングの場合は10万円程度の資金から投資を行うこともできるため、投資家登録が増えています。

企業の事業に共感し、自分では実現できなかった夢を投資企業と一緒に追い求めるという投資家もいます。投資は、ただリターンを追求するだけのものではなくなってきているのです。

創業間もない企業に投資を行うことで大きなリターンを得る可能性がある反面、投資先が倒産してしまう可能性もあることは必ず覚えておきたい事実です。

最終的に投資金を回収することは投資家として当たり前のことですが、ワクワクできる企業に投資を行う楽しさもあるでしょう。

株式投資型クラウドファンディングに投資を行うには、事業者で口座を開設し、案件に申込むだけです。その後振込先がメールなどで届くので、振り込みを行います。

エンジェル税制案件であれば、確定申告前に必要な書類が届く流れが一般的です。

気に入った投資先があり、税制優遇を受けることができるのであれば、利用しない手はないでしょう。