IPOとは「新規公開株」や「新規上場株式」のことを表す。そして新規公開株とは、上場していない株式を投資家に売り出すことだ。さらに、この売られた株を買付する権利を抽選で得ると、上場日の初値で売却可能になり、公募価格を上回ると利益を出せる。比較的簡単な投資方法であり、初値が公募価格を上回るケースも多いため投資家からも人気が高い。

とはいえ、IPOに対応している証券会社は多く、どの証券会社を選べばよいか難しいはずだ。そこでこの記事では、IPOの当選確率に関するポイントを3つ解説していき、それぞれの証券会社を比較しながら紹介していくので参考にしてほしい。

目次

  1. IPO銘柄購入におすすめのネット証券会社の選び方は?
    1. IPO(新規公開株)の取扱実績
    2. IPO(新規公開株)の抽選方法
    3. 証券会社の口座開設数
  2. IPOネット証券を徹底比較 | 3つのポイント早見表
  3. 前受金不要(事前入金なし)で抽選に参加可能な証券会社
    1. 取扱件数実績から証券会社を比較
    2. 口座開設数から証券会社を比較
    3. 抽選方法から証券会社を比較
  4. ネット証券会社各社のIPO(新規公開株)取扱実績比較
  5. ネット証券会社各社のIPO抽選方法&口座数比較
  6. IPOを取り扱う証券会社を手数料で比較
  7. IPO(新規公開株)におすすめの証券会社とは
    1. 取扱実績で選ぶならこの証券会社
    2. 抽選方法で選ぶならこの証券会社
    3. 口座開設数で選ぶならこの証券会社
  8. 複数の証券会社で口座開設するのがおすすめ
    1. 引受証券会社は特定数社に限られる場合も
    2. 証券会社の時間差を利用して抽選する
  9. IPOで抽選確率を上げるためにどれくらい資金が必要なのか?
  10. 実際に証券口座を開設してみる
ipo
(写真=ZUU online)

IPO銘柄購入におすすめのネット証券会社の選び方は?

IPOに申し込む際、どのネット証券会社を利用すればよいのか迷うところだろう。実際、IPOについては、ネット証券会社によって取扱方法や数にはかなりの差があるのだ。では、比較する際にどの部分を見ればいいのだろうか。ここでは3つのポイントを挙げたい。

オリジナル画像

IPO(新規公開株)の取扱実績

1つ目のポイントは、IPO(新規公開株)の「取扱実績」だ。ネット証券会社によってIPOの取扱実績は大きく異なる。そのため、その差に注目することでIPOが割り当てられる可能性が高いネット証券会社を選べるのだ。

IPO(新規公開株)の抽選方法

2つ目のポイントは、IPO(新規公開株)の「抽選方法」だ。IPOを購入できる権利の抽選方法には、1人1票の平等抽選や投資資金が多い方を優先する抽選方法などがある。自身に適した抽選方法を用意しているネット証券会社を選ぶことが大切だ。

証券会社の口座開設数

3つ目のポイントは、ネット証券会社の「口座開設数」だ。口座開設数はIPOとは関係ないと思うかもしれない。だが、口座開設数が多ければ多いほど、それだけ抽選に応募する参加者が多くなり、当選確率が下がることを意味するのだ。さらに詳しくは、「IPO当選確率を上げる6つの秘訣」を参考にしてほしい。

実業家のコメント
初心者におすすめの
証券会社ランキング
証券会社の特徴 手数料(税込) 外国株 IPO銘柄数
(2021年実績)
口座開設に
要する期間
つみたてNISA
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積立できるクレジットカードの特徴 カード年会費 クレカ積立の
還元率
カード発行日数
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IPOネット証券を徹底比較 | 3つのポイント早見表

IPO(新規公開株)の実績、IPO(新規公開株)の抽選方法、証券会社の口座開設数の3点を証券会社ごとにまとめると以下のようになる。

証券口座名 IPO
実績
IPO抽選方法
IPOおすすめネット証券1位1位
SBI証券

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82社 完全抽選
70%
チャレンジP 30%
店頭配分あり
IPOおすすめネット証券2位2位
SMBC日興証券

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61社 店頭90%
ネット10%
完全平等抽選(※)
IPOおすすめネット証券3位3位
マネックス証券

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48社 100%完全平等抽選
岡三オンライン証券

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37社 100%完全平等抽選
楽天証券
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26社 100%完全抽選
auカブコム証券
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25社 システムでの
平等抽選
松井証券
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21社 70%
完全抽選
GMOクリック証券
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0社 100%
完全平等抽選
※SMBC日興証券はネットで非当選の場合、最大5%を目処とした優遇抽選を適用
証券口座名 IPO実績 IPO抽選方法
2018年 2019年 2020年
IPOおすすめネット証券1位1位
SBI証券

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86社 84社 38社 完全抽選
70%
チャレンジP 30%
店頭配分あり
IPOおすすめネット証券2位2位
SMBC日興証券

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66社 61社 22社 店頭90%
ネット10%
完全平等抽選 (※)
IPOおすすめネット証券3位3位
マネックス証券

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50社 45社 24社 100%完全平等抽選
岡三オンライン証券
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47社 37社 16社 100%完全平等抽選
楽天証券
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11社 26社 13社 100%完全抽選
auカブコム証券
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23社 24社 9社 システムでの平等抽選
松井証券
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9社 21社 3社 70%完全抽選
GMOクリック証券
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1社 0社 1社 100%完全平等抽選
※SMBC日興証券はネットで非当選の場合、最大5%を目処とした優遇抽選を適用

SBI証券で口座開設する

前受金不要(事前入金なし)で抽選に参加可能な証券会社

証券会社の中には、IPOに投資するための資金を証券口座に入金していなくても抽選に参加できるところもある。IPOの当選確率を上げるためには、多くの証券会社でIPOの抽選に参加することが簡単な方法だ。

そのため、前受金不要(事前入金なし)で抽選に参加可能な証券会社は、IPO投資家からの人気が高い。

前受金不要(事前入金なし)でIPO抽選に参加できる証券会社は以下表の通りである。

  
証券口座名 事前入金なしで抽選
マネックス証券
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岡三オンライン証券
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松井証券
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ライブスター証券(新:SBIネオトレード証券)
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野村証券
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DMM証券
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取扱件数実績から証券会社を比較

取扱実績が多い順番は以下の通りだ。 ・SBI証券 ・SMBC日興証券 ・マネックス証券 ・au カブコム証券 特に、SBI証券とSMBC日興証券の取扱実績が他の証券会社に比べて多いことがわかるはずだ。大手の証券会社であれば、IPOの主幹事を任される回数が増える。SMBC日興証券は国内3大証券会社の1つであるため、主幹事証券を務める回数が多い。そのため、IPO投資を始めたい方であれば、SMBC日興証券の口座を開設しておいたほうがよいだろう。

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■国内3大証券の1つ、主幹事証券の実績多数
>> SMBC日興証券の公式ページはこち

SBI証券[旧イー・トレード証券]

口座開設数から証券会社を比較

口座開設数が多ければ多いほどIPOの抽選参加者が多くなり、それだけ当選確率が下がる。そのため、口座開設数が少なければ抽選に当たる確率が上がるはずだ。

口座開設数とIPOの取扱件数を考慮すると、「マネックス証券」や「岡三オンライン証券」が当選確率を高める証券会社に適しているだろう。

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抽選方法から証券会社を比較

IPOの抽選方法には「完全平等抽選」を採用している証券会社もある。その場合、機械による抽選が行われて1人1票となるため、公平な抽選方法と言えよう。

またSBI証券の「IPOチャンレンジポイント」では、IPOの抽選に外れるごとにポイントが貯まる仕組みだ。

貯まったポイントを利用することで、IPOが当選しやすくなるプログラムである。SBI証券のように、証券会社特有の仕組みを活用することもよいだろう。

■三菱UFJフィナンシャル・グループの証券会社
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次から、各社のIPO取扱実績数を比較していこう。

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ネット証券会社各社のIPO(新規公開株)取扱実績比較

以下表は、各ネット証券会社のIPO取扱実績である。それぞれの実績を比較して、自身のIPO投資に適した証券会社を選ぶ参考にしてほしい。

証券会社名 2016年 2017年 2018年 2019年
SBI証券 76 83 86 82
SMBC日興証券 72 71 66 61
マネックス証券 46 49 49 48
岡三オンライン証券 6 23 45 37
楽天証券 8 7 11 26
auカブコム証券 20 27 23 25
松井証券 11 14 9 21
GMOクリック証券 1 0 1 0
※2019年12月末現在

上記表より、「SBI証券」「SMBC日興証券」「マネックス証券」の3社におけるIPOの取扱実績は、他の証券会社と比べると多いことがわかる。

この3社は毎年、IPO全体の5割〜9割の取扱があるため、抽選確率を上げるためには、まず口座開設したほうがよいだろう。

また、楽天証券の取扱実績が伸びていることにも注目したい。今後も伸びる見込みがあるため、併せて口座開設しておくとよいはずだ。

マネックス証券で口座開設する

ネット証券会社各社のIPO抽選方法&口座数比較

IPOの抽選方法にはネット証券各社で異なる。さらに、申込者の資金量に応じて、抽選結果に差が出るところも。 また、口座開設数によってもIPO抽選の当選確率が変化する。ここからは、ネット証券各社の抽選方法と口座数をまとめていく。

SBI証券

IPO
取扱実績
抽選方法 口座数 NISA
82社 70%完全平等抽選
30%IPOチャレンジP
500万 対応
特徴
IPOチャンレンジポイントを活用すれば、IPOの当選確率アップ!SBI証券では、2020年ネット証券会社において最大の85社を引き受けた実績がある。IPO抽選に外れるとポイントが貯まり、次回以降のIPO申し込みが有利になる独自のポイントプログラム制度が特徴だ。さらに、当選後にキャンセルした後の手数料やペナルティがないことも大きなメリット。IPOに何度もチャンレンジする方におすすめのネット証券会社だろう。

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SMBC日興証券

IPO
取扱実績
抽選方法 口座数 NISA
61社 店頭90%
ネット10%
(完全平等抽選)
(※)
349万 対応
特徴
SMBC日興証券は国内3大証券会社の1つ。そのため、IPOの幹事証券会社や主幹事を担うことが多い。主幹事であれば、全株式の7割〜9割が分担されるので、投資家の当選数もそれだけアップする。また、SMBC日興証券にはIPO抽選に外れた場合でも、再度抽選のチャンスが上がる「IPO優遇特典」も用意されている。こらからIPO投資を始めたい方や、IPO投資の当選確率をアップさせたい方は口座開設を検討しよう。
※ネットで非当選の場合、最大5%を目処とした優遇抽選を適用


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>>SMBC日興証券についての詳細記事を読む

マネックス証券

IPO
取扱実績
抽選方法 口座数 NISA
48社 100%完全平等抽選 128万 対応
特徴
抽選方法は100%完全平等!マネックス証券の2020年IPO取扱実績は50社で、SBI証券、SMBC日興証券に続くほど業界最多の実績を誇る。IPOの当選確率をアップさせたい方は口座開設をしておこう。また、抽選方法はコンピューターによる完全平等を採用。そのため、IPOに申し込んだ数や資金量に関わらず、1人1票の抽選権利が与えられて誰でもIPOに当選する確率がある。マネックス証券は投資資金が少ない方でもIPOに当選するチャンスがある証券会社だ。

マネックス証券では、「知って得する株主優待2021年版」を抽選で200名にプレゼントするキャンペーンを2021年1月15日まで開催している。

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>>マネックス証券でのIPO投資について詳細記事を読む

岡三オンライン証券

IPO
取扱実績
抽選方法 口座数 NISA
37社 100%完全平等抽選 22万 対応
特徴
IPOの申込時に入金が必要なネット証券会社もあるが、岡三オンライン証券ではIPOに申し込む際に口座に入金しなくてもよいことが特徴だ。 抽選方法は100%完全平等抽選を採用しているため、個人投資家や取引実績があまりない方でも当選する確率が変わらないことも魅力の1つ。さらに、口座数が他の証券会社に比べて少ないため、当選確率のアップが見込めることもメリットだろう。

岡三オンライン証券では、ZUU onlineからの新規口座開設と入金で現金2,000円をプレゼントするタイアップキャンペーンを実施している。

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>>岡三証券でIPO投資でのIPO投資について詳細記事を読む

楽天証券

IPO
取扱実績
抽選方法 口座数 NISA
26社 ステージ制(IPOカテゴリー) 320万 対応
特徴
楽天証券の抽選方法は完全平等抽選を採用。コンピューターによる乱数を用いて申込者に付与する仕組みだ。さらに、取引手数料が他の証券会社と比較して低いこともメリット。IPO株を購入する際には取引手数料は発生しないが、売却する際には手数料がかかる。そのため、取引手数料が安いほど無駄なコストがかからないのだ。また、IPOの取扱が年々増加していることにも注目したい。今後、さらに取扱実績が増える可能性があるため、口座を開設しておこう。

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auカブコム証券

IPO
取扱実績
抽選方法 口座数 NISA
25社 システムによる平等抽選 113万 対応
特徴
auカブコム証券は三菱UFJフィナンシャル・グループのネット証券会社である。グループ会社に三菱UFJモルガン・スタンレー証券があり、IPOの主幹事を担うことが多い。そのため、auカブコム証券にIPOの販売が委託されるケースも。また、抽選方法はシステムによる平等抽選を採用しており、どのような投資家でも当選するチャンスがある。上位3社と比較すると取引実績は少ないが、auカブコム証券でしか取扱わないIPOもあるため注目したほうがよいだろう。

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>>au カブコム証券でのIPO投資について詳細記事を読む

松井証券

IPO
取扱実績
抽選方法 口座数 NISA
21社 70%完全平等抽選 120万 対応
特徴
松井証券ではIPOに申し込む際に事前入金が不要である。証券口座に資金がない場合でも、抽選に参加できることがメリットだろう。さらに、IPO株の70%を完全平等抽選である仕組みを採用しているため、資金が少ない投資家でも不利にならないことが嬉しいポイントだ。また50万円までのIPO株を売却する際の手数料は無料であり、コストをおさえられることも魅力である。IPOの取扱実績はSBI証券やSMBC日興証券と比べると少ないが、事前入金不要なとのメリットが多いため活用したいネット証券会社だ。

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GMOクリック証券

IPO取扱実績 抽選方法 口座開設数 NISA
0社 100%完全平等抽選 41万 対応
特徴
GMOクリック証券の抽選方法は100%完全平等抽選。1人1票制を採用しているので、資金の多さと当選確率に関係なくIPOに申し込める。また、申し込み株数に関係なく、最低単位株数が割り当てられることもメリットだ。GMOメディアがIPOの取扱になった場合では、主幹事の大和証券に続く割当株数が配分されていた。IPO取扱実績は少ないが、GMOインターネットグループの会社が上場するときには、割当株数が多くなることが特徴だ。

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LINE証券で口座開設する

IPOを取り扱う証券会社を手数料で比較

IPO株の購入で手数料を取られることはないが、売却時には手数料がかかる。各証券会社の手数料を見てみよう。

証券会社 10万円 50万円 100万円
SBI証券 99円 275円 535円
松井証券 0円 0円 1100円
GMOクリック証券 96円 265円 479円
楽天証券 99円 275円 535円
auカブコム証券 99円 198円 1089円
岡三オンライン証券 108円 385円 660円
マネックス証券 110円 495円 1100円
SMBC日興証券 137円 440円 880円
※手数料は税込み(2020年8月現在)

上記表を見ると、 松井証券 GMOクリック証券 SBI証券 楽天証券 の手数料が低いことがわかるだろう。IPO投資では銘柄を購入後、売却手数料がかかるため、取扱数や抽選方法だけでなく、なるべくコストがおさえられる証券会社が選択するとよいだろう。

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IPO投資を始める場合、抽選方法に平等抽選を採用しているネット証券会社の口座開設をおすすめしたい。ネット証券会社は店舗に向かう必要がないため、投資初心者でもインターネットから簡単にIPO抽選に参加できるはずだ。

取扱実績で選ぶならこの証券会社

IPO投資に向けた証券会社を取扱実績で選ぶ場合は、まず SBI証券 の口座開設をしておけば問題ない。取扱実績は業界最多であり、独自のプログラムであるIPOチャンレンジポイントを活用すれば、一度抽選が外れても次回以降に当選する確率がアップする。

次に選択するならば、SMBC日興証券がよいだろう。日本3大証券会社の1つであり、IPOの主幹事を務める回数も多いからだ。毎年、IPOの割当株数も多いのでIPO投資に興味がある方は口座開設しておこう。

マネックス証券 も取扱実績が豊富な証券会社だ。2018〜2020年のIPO取扱実績は全体の5割以上を占めており、今後も安定した取扱実績が見込めるはずだ。

抽選方法で選ぶならこの証券会社

投資資金が多い場合は、SMBC日興証券が有利になる。IPOの配分数量のうち85%が裁量配分であるため、証券会社への投資資金が多い方や、手数料を多く支払っている方に優先されるのだ。

一方で、投資資金が少ない場合でも不利にならない証券会社として、 マネックス証券 、岡三オンライン証券、auカブコム証券 楽天証券 が挙げられる。100%完全平等抽選を採用しているため、投資資金が少ない場合でも当選する確率が変わらないのだ。

口座開設数で選ぶならこの証券会社

口座開設数で選ぶ場合は、岡三オンライン証券、auカブコム証券、GMOクリック証券が適している。他の証券会社と比べると口座開設数が少ないため、IPOの当選確率がより高くなる可能性があるからだ。

取扱実績が多い証券会社にはIPO抽選により多く参加できる。だが、同じIPO銘柄である場合、口座開設数が少ない証券会社の方が、当選確率はアップするだろう。

SBI証券で口座開設する

複数の証券会社で口座開設するのがおすすめ

IPOの当選確率をアップさせる方法として、複数の証券会社から申し込むとよいだろう。口座開設している証券会社が多いほど、IPO抽選に参加できる回数も増える。なぜなら企業が上場するときに、どの証券会社で主幹事になるのかは決められていないからだ。

例えば、口座を開設した証券会社が1つだけなら、IPOの取扱がない場合もある。そのため、この記事で紹介している証券会社の中から、自身の投資スタイルに適したところの証券口座を複数開設することをおすすめする。

引受証券会社は特定数社に限られる場合も

複数の証券会社で口座開設することをおすすめする理由として、「引受証券会社が特定の数社に限られる場合もある」ことが挙げられる。

例えば、2014年のIPO銘柄である「リクルートホールディングス」の引受証券会社はマネックス証券、SBI証券であった。また、2015年のIPO銘柄である「日本郵政」の場合、マネックス証券、SBI証券、auカブコム証券が引受証券会社であった。

このように、IPO抽選に申し込みたい場合でも、自身が開設している証券口座からでは参加できない可能性もある。そのため、複数の証券口座を開設したほうが、よりチャンスが多くなるはずだ。

証券会社の時間差を利用して抽選する

証券会社の抽選する時間差を利用できることも、複数の証券口座を開設することをおすすめする理由だ。

IPOの抽選日は決められているが、証券会社によって購入前、購入後の時間差がある。購入後に抽選をする証券会社を利用すれば、抽選後に申し込みを行う証券会社に比べて、販売のタイミングがずれるのだ。

auカブコム証券GMOクリック証券 楽天証券、松井証券は後期抽選型のネット証券である。これらの証券会社を活用することで、抽選の機会と当選する確率を上げられるだろう。

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IPOで抽選確率を上げるためにどれくらい資金が必要なのか?

IPO申し込み金額の平均は最低申込単位100株で30万円前後になるため、3〜5社の証券会社からIPOに申し込む場合、100〜150万円が最低必要になるだろう。

この金額を用意できない場合は、平等抽選を採用している証券会社を選ぶことで、抽選確率を上げられるかもしれない。だが、IPOの人気が高まっていることから、複数の証券会社からIPOに申し込むことが望ましい。さらに、証券会社を1社に絞って、IPOに参加している場合は当選することは難しいだろう。 そのため、最低100〜150万円を用意して複数の証券会社からIPO抽選に申し込むことが、抽選確率を上げる最善の方法になるはずだ。

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