本記事は、御手洗昭治氏、小笠原はるの氏の著書『どこへ行っても恥をかかない 世界の「常識」図鑑』(総合法令出版)の中から一部を抜粋・編集しています

フランス人はむやみに微笑まない

フランス人,店員
(画像=PIXTA)

「ニコニコしているほうが好印象」と考える人は多いかもしれませんが、フランスで愛想笑いをするのは控えたほうが良いでしょう。

フランスでは、なにもないのに微笑んでいると「偽善者」と思われ、悪い印象を持たれてしまいます。見知らぬ人、とくに外国人に対してはむやみに微笑まないので、旅行でパリを訪れた日本人も「フランス人店員が冷たかった」と感じることが多いようです。

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(画像=どこへ行っても恥をかかない 世界の「常識」図鑑)

ポケットに手を入れると「スリ」扱いされる

ポケットに手を入れる癖がある人は要注意。日本に限らず欧米でも、ポケットに手を突っ込んだまま話すのは失礼な行為となります。

とくにアメリカでは、ポケットに手を入れていると「スリまがい」と見られてしまいます。また銃社会の場合、「銃を取り出すかもしれない」と警戒される可能性もあるので、決してしないようにしましょう。

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(画像=どこへ行っても恥をかかない 世界の「常識」図鑑)

日本人は距離をとりすぎ?

アラブ系やラテン系の人は、自分の息が相手の顔にかかるくらいの距離でないと親近感を感じません。一方、欧米の白人に多いアングロサクソン系は、距離を置いてコミュニケーションをしたがる傾向にあります。

ただし、日本人はそれよりも離れた距離でコミュニケーションを行うので、アングロサクソン系の人も日本人には親近感を感じないと言われています。

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(画像=どこへ行っても恥をかかない 世界の「常識」図鑑)
どこへ行っても恥をかかない 世界の「常識」図鑑
御手洗昭治(みたらい・しょうじ)
兵庫県生まれ。札幌大学英語学科・米国ポートランド州立大学卒業。1981年米国オレゴン州立大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。ハーバード大学・文部省研究プロジェクト客員研究員。ハーバード・ロースクールにて交渉学上級講座・ミディエーション講座修了。札幌大学名誉教授。北海道日米協会副会長・専務理事兼任、日本交渉学会元会長。エドウィン・O.ライシャワー博士(ハーバード大学名誉教授・元駐日米国大使)がハル夫人と来道の際、公式通訳として講演等で各地へ随行(1989年9月)。著書に、『サムライ異文化交渉史』(ゆまに書房)2007年、『ケネディの言葉~名言に学ぶ指導者の条件~』(御手洗昭治編著/小笠原はるの著、東洋経済新報社)2014年、『ライシャワーの名言に学ぶ異文化理解』(御手洗昭治編著/小笠原はるの著、ゆまに書房)2016年、『ハーバード流交渉術~世界基準の考え方・伝え方~』(総合法令出版)2017年、『グローバル異文化交流史』(御手洗昭治編著/小笠原はるの著、明石書店)2019年、『ドラッカーとシェイクスピア』(産業能率大学出版部)2019年、『ドラッカーがいま、ビジネスパーソンに伝えたいこと』(総合法令出版)2020年、ほか多数。
小笠原はるの(おがさわら・はるの)
東京都生まれ。米国バージニア大学大学院修士課程卒業。米国ノースウエスタン大学大学院博士課程修了(Ph.D.)。札幌大学教授。専門はコミュニケーション学・臨床教育学・翻訳学。著書に、『多文化交流時代への挑戦』(御手洗昭治編著/小笠原はるの、ファビオ・ランベッリ著、ゆまに書房)2011年、“Crisis inCommunication: A Study of the Creation of Rumors ”, CivicDiscourse for the Third Millennium(共著、Ablex Pub.)2005年、ほか多数。論文に、「カナダにおける教育実践の考察——対話とナラティブに着目して」(『札幌大学文化学部紀要』比較文化論叢)2016年、「対話がつむぐ自伝的回想録」(『北海道の臨床教育学』)2018年、ほか多数。

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