2021年4月26日8時時点に竹内のりひろさんに直接聞いた現在の相場観とFXトレード戦略をご覧下さい。(提供:羊飼いのFXブログ※チャート付き)

現在の為替相場の傾向や相場観

羊飼いのFX突撃取材
(画像=PIXTA)

先週の主要通貨の対ドルでの騰落は、すべての通貨が上昇、上昇上位よりユーロ(+0.96%)、円(+0.85%)、NZドル(+0.73%)、スイスフラン(+0.46%)と続いた。3月下旬までのドル高の調整が依然続く。欧州、日本などの経常黒字国(圏)の通貨が貿易決済等の実需の買いを伴い、一段高となっている。

現在の為替相場の戦略やスタンス

今週は、日米の主要2中銀が金融政策を発表予定だが、政策変更は見込まれていない。米国の今後の金融政策の行方、パウエルFRB議長の2022年2月までの任期が、1つのヒントとなりそうだ。金融政策の変更は、緩和より、引き締めの方が経済に与える影響が大きく難易度ははるかに高い。今月14日(水)のパウエル議長の講演では、「(前略)量的緩和の縮小は利上げより早くなる可能性がある」としている。前回、2010年代の引き締め局面では、利上げの約2年半前に量的緩和の縮小を示唆している。今回の場合、2024年利上げ開始としても、そこから逆算すると、もうその時期に差し掛かる。今週は、日本時間29日(木)日本時間未明のFOMCやパウエル議長の会見に注目。姿勢の変化はドル買い要因とみておきたい。ボラティリティから換算する今週のレンジは、米ドル/円で107.30~109.00円、ユーロ/米ドルで1.1950~1.2150ドル、ユーロ/円で129.50~131.50円を予想している。

竹内のりひろ
1990年、カナダ系の銀行へ入行し為替ディーラーとなる。HSBCでは米ドル/円のチーフトレーダーを務めるなど20年以上にわたって為替市場の第一線で活躍。現在は個人トレーダーとして自己資金を運用するほか、twitter(@yen20pl)や西原宏一さんのメルマガを通じて情報配信を行なう。

羊飼い(ひつじかい) FXトレーダー&ブロガー
羊飼いのFXブログ」の管理人。2001年からFXを開始。ブログで毎日注目材料や戦略を執筆配信中。トレードはスキャルがメインで超短期の相場観には自信あり。