この連載の中でも何度も紹介していますが、ハッピーカーズFCの成功の理由は、加盟店がいかに利益を出しやすい仕組みにしていくかということを中心に考えているからです。
加盟店に利益が出れば顧客にも利益が出る、ひいては本部にも利益が出ます。その主軸さえブレなければ、どのような事業形態であってもFC化は難しいものではありません。
今回は、ハッピーカーズ独特のFCモデルである「サブスクモデル」を紹介します。
営業職としてメーカーに入社。全国トップクラスの営業成績を出すが、自分の可能性をもっと広げてみたいと思い、退社。大波に乗ることを目指してハワイへ。帰国後、新たにデザインの勉強をはじめ、広告業界に飛び込む。まずは、出版社にデザイナーとして入社し、後に、大手情報サービス会社で広告制作ディレクター、コピーライターとして実績を積み、2005年にはクリエイティブディレクターとして広告制作会社を立ち上げる。そして、外部要因に左右される経営環境を変えたく、もうひとつ事業の柱をつくろうと中古車の輸出ビジネスに目をつける。海外への販売ルートの開拓を考え、中古車の輸出先となるアフリカのタンザニアに現地法人を立ち上げる。しかし、治安の問題もあり短期間で撤退を決断し、中古車輸出業から手を引く。その際の経験を活かし、日本国内において一般のお客様から中古車を仕入れて、オークションに出すクルマ買取り業者、株式会社ハッピーカーズが誕生。2015年の事業立ち上げから、わずか4年で全国に50以上の加盟店を展開する規模へと成長する。
▪ハッピーカーズHP:https://happycars.jp/company/
サブスクはある程度規模の理論が重要になってきますが、当社は、最初は役員2名で会社を運営できるぐらいのロイヤリティー金額から始めたということが成功の大きな要因になっています。
最初から大きな利益を上げようとすると、どうしても「加盟金数百万円」という発想から逃れられなくなります。これではうまくいきません。
Win-WinのFCモデル
現在のところハッピーカーズは、ロイヤリティーとして売上の数パーセントを加盟店から受け取るというシステムを採用していません。
FCのロイヤリティーの料率が大きいと、いつか加盟店はFCビジネス継続できなくなってしまうからです。例えば、ロイヤリティーが売上の6%に設定すると、200万円の中古車を販売したときのロイヤリティーは12万円です。加盟店にとってはほとんど利益が出ない水準です。
そこで、ハッピーカーズでは、スーパーバイザーによる指導など本部経費が掛かるものを極力排除して、加盟店の会費を一律5万円に設定しました。ハッピーカーズの看板を自由に使えてフリーに仕事ができる、ノウハウを共有できる、そのための「サブスク」です。
月々5万円!ハッピーカーズ流「サブスク」FC
ハッピーカーズのサブスクFCモデルは、個人プランと法人プランがあります。
ハッピーカーズの加盟店になれば、個人ならば最低限ひと月100万円をコンスタントに稼げるようなプラットフォームでありたいという発想がサブスクFCモデルの始まりです。
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