アニメなどのコンテンツ市場が拡大した影響で、最近では多くの企業がIPビジネスに注目している。すでに成功を収めた企業も多く、今では数億規模の売上を記録するケースも珍しくない。興味をもつ経営者は本記事でIPビジネスの概要や実情を押さえていこう
目次
そもそも「IPビジネス」とは?
IPビジネスとは、自社が生み出した知的財産によって収益(ライセンス使用料)を得るビジネスのことだ。IPは「Intellectual Property」の略であり、日本語訳では知的財産を意味する。
知的財産を生み出した者には、その財産を使って利益を得る権利(知的財産権)が認められている。その権利は海外市場でも活用することが可能であり、最近では日本発の漫画やゲームが海外で販売されることも珍しくなくなった。
そのため、多くのファンを獲得できるような知的財産を考案すれば、想像以上のビッグビジネスにつながる可能性がある。
アニメやゲームだけではない!IPビジネスの具体例
知的財産と聞くと、アニメやゲームなどの作品をイメージする方は多いだろう。しかし、以下で紹介するようにIPビジネスにもさまざまな形がある。
・制作したアニメなどのコンテンツを、アプリや専用サイトで継続的に配信
・根強いファンを獲得した作品を、パチンコやグッズ製作などに二次利用
・アミューズメント施設やイベント施設とのコラボレーション
・革新的なシステムを開発し、他社にそのライセンスを販売
・CMやイベントへの出演
すべての知的財産に該当するわけではないが、IPビジネスではブランド力や訴求力の高いものを制作すると、その製作物を二次利用・三次利用できることがある。漫画の人気作品やマスコットキャラクターなどをイメージすると、大きなビジネスにつながることが分かるはずだ。