ニーズが汲めない、集客できない……D2Cで成功するのは難しい?
(画像=Fauzi/stock.adobe.com)

近年、商品の販売のみならず企画・製造まで自社で一貫して行う「D2C」というビジネスモデルが大きな注目を集めるようになった。これからD2Cに取り組みたい企業も多いだろうが、成功のカギはどこにあるのだろうか。本稿では、D2Cの成功事例を紹介しつつD2Cのメリットやデメリットについても詳しく解説していく。

目次

  1. D2Cで成功した企業を紹介
    1. PHOEBE BEAUTY UP
    2. Mr. CHEESECAKE
    3. snaq.me
  2. D2Cに向いている商品とは?
  3. D2C導入のメリット
    1. 顧客に自社の想いを直接伝えることができる
    2. 高い収益性
    3. 顧客の反応がダイレクトに分かる
    4. リピーターの獲得がしやすい
  4. D2C成功のポイント
    1. ターゲットにする顧客の属性を把握する
    2. ブランドの確立
    3. SNSを利用したウェブマーケティングを行う
    4. 魅力的な商品開発
    5. 定期購入制度、リピーター優遇制度の導入
  5. D2Cのデメリット・注意点
    1. 自社ECサイトを作るコストがかかる
    2. 魅力的な商品が必要
    3. ブランディングが必要
    4. 顧客開拓やリピーターを増やす努力が必要
  6. D2Cの失敗事例
    1. 商品が消費者のニーズに応えられていない
    2. サイトに集客できない
    3. 顧客対応が悪い
  7. D2Cの成功までにはコストや時間がかかることを覚悟しよう

D2Cで成功した企業を紹介

D2Cで成功した企業は、どのような事業展開をしているのだろうか。3つの企業の例を紹介する。

PHOEBE BEAUTY UP

まつ毛美容液の販売で有名になった企業だ。消費者に寄り添った商品展開や直接消費者とコミュニケーションを取ることを大切にしており、自社サイトでの商品販売を中心に全国のバラエティショップでの販売も行っている。また扱う商品の特性上、若い女性のユーザーが多い。そのためインスタグラムやTwitterなどSNSを活用した宣伝にも力を入れているのが特徴だ。SNS独自のキャンペーンなども行っている。

Mr. CHEESECAKE

こだわりのチーズケーキを製造・販売するブランドだ。自社サイトでは、有名シェフがチーズケーキを企画、製造するまでのストーリーを丁寧に紹介。また季節ごとの商品紹介もセンスの良い写真とともに掲載しており消費者の購買意欲をくすぐる内容となっている。メールマガジンに登録することで販売開始や限定商品のお知らせが届く。これによりリピーター獲得の一助となっている。

snaq.me

おやつの定期便を販売する企業。サイト上で好みや除外したい食材の情報を入力し購入手続きを行う。その後は、ポストにおやつが届く仕組みだ。「2週に1回」「4週に1回」という頻度で届く定期購入でリピーター獲得に成功している好例といえるだろう。またおやつが届くと評価をフィードバックするシステムで好みの商品を届けてもらう仕組みが確立しているところも高評価につながっている点だ。