本記事は、天田幸宏氏の著書『個人事業主1年目の強化書』(日本実業出版社)の中から一部を抜粋・編集しています。

シェアオフィス
(画像=PIXTA)

オフィスは「自宅+シェアオフィス」からはじめよう

本当にオフィスを持つ必要はあるか?

リモートワーク全盛時代において、オフィスを持つことの意味も大きく変わりました。とくに1人でビジネスを行う場合は、極端な話、自宅でも十分に可能だということに多くの人が気づいたのではないかと思います。

近年、起業家向けのサービスの1つに「シェアオフィス」が挙げられます。「コワーキングスペース」とも呼ばれるこのサービスの特徴は、賃貸事務所の物件と異なり、契約のしやすさと維持コストの点において優れています。

特にこの数年で、デザイン性を全面に打ち出した機能的でおしゃれなシェアオフィスが増えました。

かつて、より大きな事務所を持つことがステイタスという時代もあったので隔世の感がありますが、現在の私のおすすめは「自宅+シェアオフィス」です。

シェアオフィスの機能をふんだんに使いつつ、できる限り余計なコストをかけない。交通費1つとっても、独立前までのように会社が全額支給してくれるわけではありません。

意外と知られていませんが、独立後の交通費は「あれ、こんなに使ってるんだ?」と盲点になりやすいので、こまめなチェックが必要です。

シェアオフィスは「来客のしやすさ」で選ぶ

次にシェアオフィスの選び方です。私が重視しているのは、「立地」「コスト」、そして「来客のしやすさ」です。

「立地」とは、自宅からの距離やアクセスのしやすさです。片道1時間以上もかかるようでは移動時間も交通費ももったいない。しだいに足が遠のくのは目に見えています。

「コスト」も月額5,000円くらいから、上は10万円を超えるような豪華なものまでピンキリです。固定費ですから負担なく支払えるものを選びましょう。

「来客のしやすさ」は意外と重要です。シェアオフィスは作業をする場所だけでなく、人と会う場所でもあります。打ち合わせを頻繁にする人は、相手のアクセスしやすさも重視してください。

必要以上にセキュリティが高いとそれがストレス要因にもなるので要注意です。

個人事業主1年目の強化書
天田 幸宏
一般社団法人ひとり起業ファーム協会 代表理事。NPO法人インディペンデント・コントラクター協会 理事。コンセプトワークス株式会社代表取締役。1973年生まれ。

リクルート(現アントレ)発行の起業支援情報誌『アントレ』の編集者として、18年間でのべ3000人以上の個人事業主や起業家およびその予備軍を見てきた体感値から成功パターンを法則化する。

個人的にも起業支援に取り組むなかで、個人事業主や起業家の書籍出版をサポートし、これまで70人以上をプロデュースした実績を持つ。

2012年より経営コンサルタント藤屋伸二氏に師事し、ドラッカー理論をベースとした「ニッチ戦略」を学ぶ。2017年「藤屋式ニッチ戦略塾」銀座塾を開塾。経営者や個人事業主、起業家予備軍を対象に強みの発掘からペルソナ設定、ニッチ市場の特定、継続的に儲かる仕組み化を推進。

2020年には一般社団法人「ひとり起業ファーム協会」を設立。大企業早期退職者のセカンドキャリアサポートを中心に事業を推進。

著書に『ドラッカー理論で成功する「ひとり起業」の強化書』(日本実業出版社)がある。

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